直線打法の「初心」とは? | ゴルフ直線打法

直線打法の「初心」とは?

これまで繰り返し「初心に返る」あるいは「初心忘るべからず」という言葉が登場して来ました。実際に、このブログの始めの方を見直してみると、最近問題にしている重要な動きの要点が簡明に捉えられています。これらの話は、肩と腕の「魔法の動き」の必要性と、これを支える脚腰の動きの議論です。結局「初心」とは、「魔法の動き」の完全実行ということになります。

これを支えるのは、「犬(体)が尻尾(腕)を振る」のではなく「尻尾が犬を振る」、すなわち腕の動きが体の動きを引き出すという考え方です。これも一見不思議な見方ですが、腕を振るのが胸(胸椎)の動き、体を支えるのが腰(腰椎)の動きと考えれば、地球に「ぶら下がって」いる人間としては、これ以外に思うような動きは作れないことが理解できます。

こうなると、胸の動きを最大限に利用して腕の振りを実行することが、強力かつ安定なスイングの実現法であることが分かります。これに伴い、この動きが生み出す肩と腕の動きが「魔法の動き」である、と考えることもできます。

この考え方に立って見直すと、肩と腕の「魔法の動き」や、これを支える足の「螺旋」の動きなどの検討は、剣道で言えば型の練習に相当し、腕の振りを最大限に実行して一気に振る練習は、速さと力を引き出す実戦の動きを目指すものと言えます。これまでの脚の構えやその働きの議論などは、型の訓練のためのものと言えます。

この実戦のための主要な動きが、前回(07-09-30)に議論した、「深いトップ」の体勢からの一気の腕の振りです。当然これには、「深いトップ」への動きで肩の「魔法の動き」をしっかり実行し、肩を固めることが必要で、これにより「その体勢のまま一気に両腕を振る」ダウンとこれに続くインパクトの振り抜きが可能になります。

かくして「深いトップ」への動きの完全実行が、最終的な課題として残ります。これには、まずアドレスで、両手の後ろ三本指の握りを固めて両腕を肩に繋ぐ構えを作る必要があります。これで一体化する両腕と両肩を、胸の動きで限度一杯に大きく引けば、自然に「深いトップ」に入ります。脚腰はこの動きに自然に反応して踏ん張ります。意識して動きを作る必要はありません。(部分的なショットでは、バックの途中に脚腰で上体の動きにブレーキを掛けます)

とにかく、思い切り大きくバックの動きを実行すれば、かならず肩の「魔法の動き」で両肩が固まります。ここから一気に腕を振ってダウンに入れば、脚腰が反応して胸を押し返し、肩の「魔法の動き」が加わってインパクトからフィニッシュに抜ける強力な振り抜きが実現します。

肩を固めたまま脚腰でダウンに入ると腕に振り遅れが生まれ、急速なダウンの加速が得られません。まず腕を振れば脚腰がこの動きに逆らって上体を押し返す動きが現れ、これで急速で方向性の良い振り抜きが実現します。これは最重要な注意点です。