ザ・グリップ再論 | ゴルフ直線打法

ザ・グリップ再論

これまでグリップの決め方については何回も議論して来ました。ホーガンの「モダン・ゴルフ」の第一章が「ザ・グリップ」で始まるのを見ても、グリップの重要性は明らかです。しかし、「モダン・ゴルフ」の最初の言葉、「良いゴルフは良いグリップで始まる」を読むと、良いゴルフとはどんなものかが気になります。

この良いゴルフの動きが分かるまでは、良いグリップは確認できないとなれば、「鶏が先か卵が先か」型の難問になります。この問題を解決するために、これまで具体的な動きの中でグリップを固める方法を考えて来たのですが、いろいろな体の動きを確かめる必要があり結構面倒でした。

ところが前回の「手の話をもう一度」(07-08-14)では、椅子に腰を掛けたまま、「魔法の動き」が手と足の繋がりを生むことを確認しています。体を安定に保つ背骨の働きが、グリップと足の「螺旋」を繋ぐのです。この無意識の背骨の動きを利用すれば、体の動きを詳しく考えなくてもグリップの調整ができる筈です。

実際これでグリップの問題が簡単に解決できます。アドレスの構えでクラブを握り、手首を左回りに回すとグリップが固まり、肩に軽い緊張が生まれて微小な肩と腕の「魔法の動き」が現れます。この動きでヘッドが右足外側に引かれ、更に手首を回す動きを強めるとヘッドが元の位置に引き戻されます(この時、手首は始めの形より左に回っています)。この動きが確実に出来るようにグリップを調整すればよいのです。

この時両足にかすかな踏ん張り(「螺旋」の動き)が、発生することを確認し、ヘッドがまっすぐ目標方向に引き戻されることを確認します。以上の動きで「モダン・ゴルフ」の詳しい説明通りのワグルが実現します。(これ以外に、ヘッドを何かに押し当てて、左に真っ直ぐ引く動きを確認するのも有効です)

ヘッドの引き戻しを、足の「螺旋」を意識して実行すると、ヘッドがボールの位置を超えて引かれ、実際にボールを打ってみると方向性の良いチップ・ショットが実現します。こうして「モダン・ゴルフ」の最高の難問に対する解答が、簡単に得られることになります。

良いゴルフを目指す場合、手の動きが地球にしっかり伝わる体の動きを捉えることが、最初で最後の重要課題であったのです。