手の話をもう一度 | ゴルフ直線打法

手の話をもう一度

前回(07-08-13)には、耳、目、手と頭の働きの関係を見直し、手を使うことの重要性を取り上げました。耳や目だけで作るスイングのイメージは不完全で、手を動かしてイメージを作り上げる必要性があることを指摘したわけです。

手の動きとスイングの関係は、これまで繰り返し議論して来ました。アーネスト・ジョーンズの、「クラブ・ヘッドを手と指で制御することで力が出せることを学べば、上手の仲間入りができる」という話にも触れました(「遠心力でボールは打てないけれど」(06-03-19))。

最近の話「スイングの完成:手の「螺旋」でリード」(07-07-05)では、「魔法の動き」のグリップの動きと脚の「螺旋」の動きとの繋がりに注目してスイング全体の動きを作ることを考えました。続く「「螺旋」とクラブ・ヘッドを繋いで振る」(07-08-08)は、まさしくアーネスト・ジョーンズの話の内容を具体化したものになっています。

これらの話の基礎は何か。それは、「魔法の動き」の動きが生む、地球に体を結びつける手の動きです。この動きの確認は簡単です。椅子に腰を掛け、右手をグリップの形に握り、両足を床に着けて手首を内側に回してみると、グリップが強まり両足が床に食い込むように動きます。右手の代わりに左手の手首を外側に回しても、同じように両足に力が入ります。

これに対して、右手の手首を外側に回してみると、肩が右に回るだけで足には力が入りません。足は肩の動きに引かれるように動きます。右手の代わりに左手首を内側に回してみても、右手の場合と同じような動きが現れます。地球との繋がりが弱まる感じです。

これだけの簡単な実験で、右手首を内側、左手首を外側に回す「魔法の動き」が、グリップと地球を強く結びつける体の動きを生み出すことがわかります。宇宙空間を遊泳する地球に足の掴みだけで繋がるという、頼りない体勢でクラブを振るゴルファーにとって、この手の動きが如何に重要であるかは明らかです。

バックスイングの始めから、ダウンスイングの振り抜きまで、「魔法の動き」を正しく実行し続けるように、スイングの動きを調整すれば、地球との関係を最大限に有効活用するスイングの実現が可能になるわけです。これは、手の動きを考えることで始めて人間が環境を認識し、これとの対話を実現するということを、具体的に教えてくれる実例です。