動きに馴染む(なじむ) | ゴルフ直線打法

動きに馴染む(なじむ)

クラブを振る動きには、日常の動作にはないものがあります。子供の時からゴルフに馴染んで育った人以外は、自分の頭で動きのイメージを作り、これを実現しようと努力しているわけです。米国や英国で育てば英語を話すことに苦労はありませんが、日本で普通に育って大人になった人には、英語を話すのに特別の努力が必要なのと同じです。

ところが、頭で作ったイメージに従って動きを作るのは難しい。体が動きに慣れていないからです。この場合には、まず楽に振れる道具を使い、動きの特性を体に理解させる(馴染ませる)のが得策です。

これを実行してみました。80センチ弱の長さで170グラム程の重さの、プラスチック製の玩具のバットを振ってみたのです。実は、腕を伸ばしてラケットを振るテニスの選手の動きのイメージで、反対側の脚に繋がって伸びる腕の動きを試そうと考えたのがこの実験の始まりです。

そこで、左脚から右腕に繋がる動きのイメージで、右手でバットを振ることを試してみました。試してみると、このイメージだけでは思ったようには素早く振れないことが分かります。まず、バックスイングで背中の方を回して振る動きが必要なことがすぐ分かります。しかしそこから肩越しに腕を伸ばすように振ってみると、大して速く振れないのです。

そこで、右グリップを上から右脇前に向けて叩きつけるように振るという、「核心打法」の動きを試してみました。ここで一瞬、真っ直ぐ上から下に振り下ろしては、左には振り抜けないのではという不安が生まれます。ところが、この動きで振ると、振り下ろされたバットが驚く程の速さで左へ振り抜かれるのです。

もちろん、ここでは左脚から右腕に繋がる動きが現れます。そこで、同じ要領でバットを左手で振ってみました。この場合は、右脚から左腕に繋がる動きで振り抜くには、始めに相当深く左肩を右に引き込む体の動きが必要なことが分かります。これで初めて右脚の踏ん張りで左腕が強く振れるようになります。しかしそのスピ-ドは右腕の場合より遙かに劣ります。

日頃「核心打法」の動きには慣れていたつもりですが、こうしてみると改めてその合理性が理解できます。これでダウンの右腕の急激な引き下ろしの動きの仕組みがしっかり納得できます。その効果は実際のスイングでも確認できます。どうも「核心打法」が納得できないと思う人には、まず玩具売り場でプラスチックのバットを買うことをお勧めしたいと思います。