インサイド・アウトの動きの仕組み | ゴルフ直線打法

インサイド・アウトの動きの仕組み

「反魔法型」の動きで、グリップの動きがアウトサイド・インになる仕組みについては既に見てあります(「反魔法型」の特徴的な動き(07-07-25))。腕の動きの構造から「魔法型」では逆にインサイド・アウトになることが予想されます。

インサイド・アウトというのは、ボールを通る目標線の内側から外側に向けてヘッドが近づくイメージを表現するもので、ホーガンの「モダン・ゴルフ」では、ダウンスイング面の前縁が目標の右を指すということで、このイメージを暗示しています。実際に、内側から外に向けて打つ動き(hit from inside out)を取り上げ、その重要性を具体的に強調しています(原著87頁)。

しかし、この表現に不安を感じる人もいます。本当にインサイドから外向きにクラブを振ると、目標方向には打てないのではないか、と感じるわけです。こうなると、イン・ツー・イン(内側から行き、内側に戻る)などという説明が欲しくなるわけです。

実際は、インサイド・アウトの動きが「正しく」実行されると、目標線上を直線的にヘッドが引かれる動きが現れるのです。その仕組みは、インパクトに入る直前に現れる、右腕を内側、左腕を外側に回す肩と腕の「魔法の動き」が実現するのです。

この動きは、ダウンの終期に実行する、クラブ・ヘッドのソールを地面に向けて押す右腕の動きで生まれます。これを確認するには、両手をグリップの形に握り合わせて、「魔法型」の動きのトレーニング(07-07-26)の要領で、右足の「螺旋」に続く左足の「螺旋」の動きで、右腕を引き伸ばしてみればよいのです。

この動きをゆっくり実行しながらフリップの動きを眺めると、右グリップが内側に回りながら右腕が伸び、その終期に、左グリップが外側に回りながらグリップ全体が左へ直線的に引かれる動きが現れるのが観察できます。この左前腕の動きが、ホーガンの重視した左前腕回外の動きで、この動きがなくてはインパクト圏の直線的なヘッドの引きの動きは得られないのです。

しかし今回の実験で明瞭になったことは、左脚の踏ん張りで実現する、地面を突くような右グリップの動きがなくては、この強力な直線的動きが得られないということです。ホーガンは元来左利きであったということですから、左腕の動きに意識が集中し、右腕の直線的な突きの動きは詳しく説明しなかったのかも知れません。

右腕使いの名手戸田藤一郎プロのパンチショットの話(「魔法型」の左サイドの動きを確認(07-07-19))と併せて見れば、今回の右グリップの動きの重要性が分かります。