膝が伸びると「螺旋」が消える | ゴルフ直線打法

膝が伸びると「螺旋」が消える

足の「螺旋」の動きは、踵を軸に足先を内側に回す動きです。この動きが、バックやダウンの要所要所で現れることは既に繰り返し見てきました。

ここで注意深い人は疑問を感じるかも知れません。真っ直ぐ立ってみると、脚(下腿)が回る動きの中心は、踵より足の中央部に近い所にあるように見えるのです。足の中央部で体重を受けると考えると、確かに脚の回転の中心は踵より前になりそうなります。

ところがここでアドレスの構えのように、膝に角度を持たせて下腿を前傾させてみると、下腿を真っ直ぐ伸ばした所に踵が来ます。こうなると、足を回転させる下腿の動きは踵を中心にする形になります。これは大まかな見方ですが、実際に横から眺めてみると、確かにこのようになるのが確認できます。

そこで体の動きの書物を開いてみると、足の内側三本の指を踵の骨に繋ぐ距骨(きょこつ)という骨が目に入ります。この距骨と下腿の骨で足関節を形成しているわけですが、書物の説明に従うと、足に対して脛が前傾した体勢では関節が引き締まり、逆になると緩むということが分かります。

実際に試してみると、アドレスの構えで確かに「螺旋」の働きが確認できますが、膝が伸びると「螺旋」が消え、足の前後の軸回りに右に回る「回転」の動き(「「深いトップ」の重要性再論」(07-06-09))が現れます。これは外側二本の指を踵に結ぶ骨に荷重が移動すると考えれば納得できます。

ここで重要な事実は、「螺旋」が消える瞬間に、グリップに「反魔法の動き」が現れると言うことです。一旦「回転」の動きに入ると、「深いトップ」に入れる動きやインパクトの動きが不安定になり、インパクトではグリップが右に回る動きが現れます。これで、ダフリもトップも「自由に」現れるようになります。

「螺旋」は体の動きを地球に繋ぐ要(かなめ)です。これが腕の「魔法の動き」に繋がります。この繋がりを確保する背骨の動きは「阿吽(あうん)」の呼吸が固めます(「あうん」の呼吸)(07-07-16))。これで「核心打法」が実現するわけです。膝が伸びて「螺旋」が壊れれば、「核心打法」のスイングは崩壊します。

バックの最後で右脚が伸び、インパクトで左脚が伸びる人をしばしば見掛けます。安定したショットを目指すなら、バックからインパクトの振り抜き(引き抜き)まで、一貫して膝の角度を保つことが不可欠です。