「魔法の動き」が「核心打法」を生む | ゴルフ直線打法

「魔法の動き」が「核心打法」を生む

前回の「螺旋打法」の話は、足と手の「螺旋」の動きの繋がりに注目したものです。この「螺旋イメ-ジ」に潜む危険は、手と足の動きに気をとられ、「魔法の動き」が、「左腕は右左、右腕は上下」の動きという、「革命的イメージ」から生まれたのを忘れることです。

「バックを腕で上げる」というのは、この右腕の上への動きに引かれ、左腕が右に伸びながらグリップを上げる動きです。「魔法の動き」の右腕は内側回りに回りながらグリップを引き上げます。漠然と腕でクラブを上げると、右前腕が外に回る危険があります。左腕が伸びる体勢でクラブを上げるには、左腕を外側に回す必要があり、このためには右腕の内側回しが不可欠です。

この場合の両腕の動きが、右脇下で左の横と右の縦の動きが交叉する「核心打法」を生みます。この左右の腕の動きによりクラブが安定に保持され、特にダウンの決め手となるバックスイングが確実に実行できます(参考:「実技基礎訓練:肩と腕の「魔法の動き」でバックスイング」(07-07-02))。

バックスイングの動きで「深いトップ」までグリップを引き込めば、地球に食いつく足の「螺旋」の動きが強まり、その場で脚腰を固めて踏ん張るだけで、思い切りダウンの振り抜きができる体勢に入ります。右腕の上下の動きが、その場で一気に引き下ろす動きを生みます。

「螺旋イメ-ジ」の議論の中で、体のバランスを保って動きを実行する必要性に触れましたが、腰骨(腰椎)の前辺りにある体の重心を安定に保つには、ここから上の体の仕組みと脚腰の仕組みが、この点を中心に対称的な動きをする必要がある筈です。この考えに従えば、右後方上方への「深いトップ」への動きでは、尻が左前方下方に引かれることになります。

実際に動きを試してみると、これが事実であることがわかります。この動きが現れると、その場で脚腰を固めて踏ん張るだけでクラブが強力に引き下ろされて振り抜かれます。クラブを体の左右の動きで振るという直感的イメージとは異なり、地球との関係(「螺旋」)を重視する動きになります。「深いトップ」への動きが不十分の場合、このダウンの動きは実現できません。

練習場では、「深いトップ」への動きを見せる人は少なく、クラブを振り上げるだけのトップから、腰を左回りに引いてクラブを左前に振り出す人が多く見られます。この型のスイングでは、打球の方向性が安定しません。尻が上体の動く方向と逆の方向に動くような「深いトップ」に入れ、その場で脚腰を固めて踏ん張り一気にダウン、という動きを試してみて下さい。