足圧解析から「螺旋」まで | ゴルフ直線打法

足圧解析から「螺旋」まで

丹田と「螺旋」の関係を議論した時に、次のように書きました。
「古くからの丹田の考え方では、上丹田は頭、中丹田は胸、下丹田は腰の動きの中心と捉えられています。スイングの動きの議論では、これらの点の動きが常に問題になりますが、地球を掴む足の動きの議論はあまり見掛けません。ゴルフ・シューズの設計では地球を掴むためのスパイクの配置が問題になりますが、これを有効利用する体の動きの話は殆ど目に入りません」(「丹田と「螺旋」を回る話」(07-06-03))。

実は8年程前に、スイング中の足圧の動きを計測して貰ったことがあります。当時のスイングは最近も議論したAB型という簡単なもので(「AB型打法の限界」(07-06-26))、これに意識的に変化を加え、足圧の時間的経過を見たのです。これで確かに足圧の記録に変化が現れることが確認できました。

手許にあるこの記録を取り出してざっと眺めてみると、骨盤を目標線と平行に振る「骨盤の縦回転」を意識して作り出したスイングのために、両足の前後の軸周りに踵が回る「回転」の動きでダウンが実行されています。これではインパクトで腰の動きが止まらず、方向性は維持できてもパワフルな振り抜きは不可能です。

当時は足圧の計測に関係する研究に関心を持ち、あれこれ調べてみたのですが、結果を読み解いてスイングの動きを作り出すまでには至りませんでした。足圧の動きが見えても、体全体の動きに繋がらなかったのです。

この他にも、ゴルファーのスイングを記録し解析する研究の話はありましたが、その結果からスイングの全体的な動きを作り出すという話は聞いたことがありません。結局、自分自身の何年間もの試行錯誤の過程で「革命的イメージ」を見出し、「魔法の動き」、地球を掴んでぶら下がるゴルファーのイメージ、などを経て、体の動きに直結する「螺旋」に到達したのです。

「螺旋」の動きはイメージ的には捉えやすく、足を地面に着け、踵を中心に足を内側回しに回してみるだけでその大まかな特性が体感できます。腰から上の体勢により、この動きの効果は変わります。そこで、肩と腕の「魔法の動き」を利用して、「螺旋」と上体を繋ぐ仕組みを固めれば、「螺旋」の観察を通じてスイングを作り上げることができるようになります。

足圧解析の経験以来の経過時間の長さと、その間の試行錯誤の歴史を考えると、「螺旋」の動きの奥深さが感じられます。「螺旋」を生む脚腰の動きと背骨の繋がりを検討すると、これまで見えなかったスイングの要所が見えて来るのです。