「スイングの王道」:目的意識が動きを作る | ゴルフ直線打法

「スイングの王道」:目的意識が動きを作る

なぜゴルフの動きの話は難しいのか。それは体の各部分の動きが、さまざまな筋群の働きの合成で出来上がっているからです。これについては既に次のように書いてあります(「体の動きには裏があれば表もある」(07-05-09))。

「体の動きに関わる筋群の働きには、地球との結びつきを確保するため、表には裏、外には内、前には後ろ、という具合に常に対抗(拮抗)する動きが必要になります。ところが凡人の悲しさで、一方の動きの意識で良い結果が現れると、反対側の動きの存在を忘れます。こうして開眼、閉眼(?)を繰り返すのが、ゴルファーの宿命ということになります。」

これまで背骨の動きを中心にいろいろ考えて来ました。しかし実際の背骨の動きはその場の状況に依存して決まるので、知識の寄せ集めで動きの実態を確定できる見込みはありません。となれば、結局経験的に動きを固める以外に方法はなく、「スイングに王道無し」となるのでしょうか。

実は、動きは目的意識が作り出します。その具体例が「腕で上げ、脚で引き下ろす」という「真髄イメージ」です。体に巻き付くような腕の動きでクラブを上げようと意識すれば、これに必要なさまざまな筋群が一斉に協力して動きを実現します。この時の体の各部の動きを注意して観察すれば、腕で上げる動きの実態が納得できるようになります。

スイングは、一つ一つの部分の動きを考えることでは捉えきれない程の複雑な動きであり、同じ形の動きでも、受け身の動きであるか積極的能動的な動きであるかによって、各部の力の働き方が異なります。結局、目的意識に添って動きを作り実用性を確認する以外に、スイングの動きを決める実際的な方法はないことが分かります。

体の動きを安定に保ちながら、スイングの動きから無用な動きを排除すると、動きの最終的な構造は足と地球の繋がり部分の動き(「螺旋」)に反映され、その動きがグリップの動きを決めます。したがって、この繋がり部分の動きを観察し実際のスイングの制御に応用すれば、その結果は誰にも利用できる知識になります。これを活用するのがスイング確立への王道と言えましょう。

ここで注意が必要なのは、腕の動きの観察です。右と左の腕があるために、動きが楽にイメージできる腕の方に意識が集中しやすいのです。両方の腕が一体となって最高の動きをするよう注意が必要です。一方の腕の動きに意識が集中すると、脚腰の動きが全く変わってしまいます。これについては次回に議論しましょう。