背骨を右に引くダウン | ゴルフ直線打法

背骨を右に引くダウン

前回の一見何の役に立つのかと思われる背骨の動きの検討結果から、右サイドでの急激な引き下ろしには、背骨を右に引く(胸椎の彎曲を右に引く)動きが必要であることが分かりました。背中の中程を右に引けばよいのです。

この動きで強力なダウンに入るには、その準備動作として背骨を左に引く(胸椎の彎曲を左に引く)動きが必要です。これが「深いトップ」に入れる動きの本質です。

フル・スイングの場合は、背骨を右(腰椎は左)に引く動きでバックを実行し、「深いトップ」への動きで背骨を左(腰椎は右)に引けば、大きなスイングが実現します。小さなアプロ-チ・ショットの場合には、バックの始めから背骨を左に引いてダウンで引き戻すことになります。(前回の実験で、左膝を固めて左腕を右に引いたのはこのバックのためです)

実際に「螺旋」の動きでフル・スイングのバックを実行し、「深いトップ」に引き込んだ状態から、背骨の中程を右(腰椎を左)に引くダウンの動きを実行してみると、尻が左、胸が右に引かれ、尻の先端の背骨の下端部分と鳩尾(みぞおち)上部付近の胸の下端部分が正面向き(目標線と平行)に固定される、「背骨の正面」を固定するダウン(07-05-17)の動きになります。

この動きは、目標方向に平行な腕の振りの意識に直結し、方向性の確保が容易です。ダウンが自然な動きになり、滑らかなスイングが実現します。足の「螺旋」の意識だけで制御するよりは、腕を振る筋群の動きに関わる背骨の動きを考えて、動きを調整する方が有利なことは明らかです。

ダウンの動きは、足先主導の「螺旋」の動きに、踵で地面を押す力を加えることで実現します(「螺旋」は上体を右に回す!(07-05-25))。この「螺旋」の動きを実験し、「胸が右に引かれる」動きが現れるように調整します。これで左右の膝の踏ん張りが決まります。実際のスイングでは、この形の膝の踏ん張りが現れるように、ダウンの「螺旋」を実行します。

こうして「螺旋」の動きと背骨の動きの結合で得られる「核心打法」の実行イメージは、動きと意識の繋がりが極めて自然で、人工的な難しい動きもなく、方向性とパワーを確保するスイングを実現します。この実行イメージを「直線イメージ」と呼ぶことにします。

ここで注意すべき点は、グリップと「螺旋」の動きの繋がりを確保することです(グリップの動きで「螺旋」を確認する(07-05-26))。グリップと地球の結びつきが消えると、背骨の動きは役に立ちません。