コブラのように背中を張って振る | ゴルフ直線打法

コブラのように背中を張って振る

このブログの話は、最近動きの実行イメージに集中しています。良い動きを身につけるには、まず体の動きについての悪い思い込みを打ち消す必要があり、これには体の動きの仕組みを具体的に捉えてみることが有効です。ところが、体の動きの仕組みは複雑で、動きの構造を細かく書き出すことは殆ど不可能です。

そこで、ゴルフの話にしばしば登場する、「肩を回す」という言葉にも危険が一杯です。背中の動きから切り離し、肩だけの動きで腕柄を振るに危険があるのです。この場合、肩甲骨をしっかり背中に結びつけた場合に比べ、上体の動きで腕を力強く振る動作ができなくなります。

前々回に議論した「魔法の動き:ダウンでは両肩を押し上げる」(07-05-03)も、「両肩を押し上げる」という動きの構造は十分詳しく書かれていませんから、捉え方によっては全く役に立たなくなります。例えば、ただ膝を伸ばして両肩を押し上げるだけでは、何の役にも立たないことは明らかです。

そこで、この重要な両肩の動きの内容をより詳しく表現することを試みると、「胸の背中を膨らますように張って」肩を押し上げる、となります。脚腰の動きに対応するのは、胸(胸郭)と肩と腕の動きで、肩甲骨を背負っている胸郭の動き、すなわち胸の背中の動きが肩と腕の動きを決めることになります。

しかし、実際のスイングで一々このようなことを考えていては、動きに力が入りません。そこで必要になるのが、捉えやすいイメージによる動きの表現です。この「胸の背中を膨らますように張って」肩を押し上げる場合には、コブラが胸を拡げて背中を外側に張り出す形のイメージが考えられます。

左の背中から始めて右の背中が十分に広がるように、バックから深いトップへの動きを実行し、ここから更に両胸の背中側を拡げてダウンを振り抜くのです。この両胸の背中側を拡げて振り抜くというイメージは、ごく自然に脚腰の動きを引き出し、極めて安定に力強くダウンの振り抜きを実行することができます。簡単なイメージですから、試してみて下さい。