「尻の先端を右に引く」動きを捉える | ゴルフ直線打法

「尻の先端を右に引く」動きを捉える

これまでダウンからインパクトの動きを実現する、脚腰背骨の動きの解明に努力して来ました。「尻の先端を右に引く」動きの導入で、大切な動きの要点が明瞭になりましたが、自分でこの動きを確定しようとすると、何かはっきりしない所が出て来ます。

スイングの動きを作る上で難しい点は、立った姿勢でクラブを振ることです。腕やクラブが動くと、脚腰がこれに反応して動き、どちらの動きが原因かが分からなくなります。何を基準にして動きを作ればよいかがはっきりしなくなるわけです。

この難点を避けるには、体を安定に支えて背骨や脚腰の動きを観察できる体勢が必要です。これについては既に「スイング面の確定;腕の動きの自由度を落とす」(06-12-30)で利用した、ベッドの上に上向きに横たわって腕を振る方法が有効です。この時、体の体勢をアドレスの構えに近付けるように、低い枕で頭を支え、膝に撓みを持たせて踵をベッドに着けます。

ここで両手をグリップの形に握り合わせ、これを動かしてスイングの動きを作ります。もちろん「魔法の動き」を一貫して実行します。これまでに検討して来た、グリップを巻き上げる動きでトップまで運ぶと、これに逆らうように脚腰が踏ん張る様子が確認できます。さらにトップの切り返しの動きを実行すると、尻が左へ引かれる動きが現れます。

これが確認できると、これで動いた尻を右に引く動きでダウンに入るのが、極めて自然な動きとして納得できます。これが「尻の先端を右に引く」動きの内容だったのです。そこでこの動きを強めながら「魔法の動き」を続けると、グリップの引き下ろしから腕の引き伸ばし、更に左への引き抜きの動きが、それぞれの変化点に対応する「魔法の動き」と共に現れます。

これらの変化点で、右足、左足の踵がベッドを押す動きが変わります。これには対応する膝の動きがあります。「魔法の動き」を一貫して実行することに注意すれば、尻を右に引く動きと共に、右の背中がベッドに引き付けられるように動くことが分かります。これが背骨の踏ん張りで現れる動きであることも明瞭に認識できます。

これらの動きが、腕の動きを平面的な動きに収めることは、既に検討しました(「スイング面の確定;腕の動きの自由度を落とす」(06-12-30))。「魔法の動き」を一貫して実行し、肩甲骨の動きでグリップを巻き上げ、トップの切り返しで尻を左に前進させ、右への引き戻しでダウンからインパクトを実行するという、スイングの動きの合理性が確認されたわけです。

これで「直線打法」の動きはほぼ完成です。しかしまだ問題があります。ベッドに横になっているために、地球に対して踏ん張る動きが十分に捉えられないのです。この点の確認を次回に試みます。