「上体が右に回る」動きの実態を体感する | ゴルフ直線打法

「上体が右に回る」動きの実態を体感する

前回に到達したスイングの実行イメージ、「順に右腕、左腕の「魔法の動き」でトップに入れ、両腕の切り返しでダウン」(06-12-13)は、動きの作り方が明快なので、動きの仕組みをゆっくり体感しながら確認することができます。その結果、これまで繰り返し登場してきた「上体を右に回す」、あるいは「上体が右に回る」動きの実態を捉えることが可能になります。

左手の親指を右手で握り、グリップの形に固めてアドレスの構えを作り、ここから右の肩と上腕の「魔法の動き」(内側回し)で左手を右に引き、そこから左の肩と上腕の「魔法の動き」(外側回し)の動きでグリップを引き上げます。この継続する右と左の「魔法の動き」の結果、両腕が固く体に巻き付けられる体勢が出来上がります。

この体勢から、トップの切り返しを、両肩と両上腕の「魔法の動き」(車のハンドルを左に切る形の動き)で実行します。実際にこの動きをしてみると、背骨が右回りに回る形の動きと共に、右肘が上、左肘が下になる動きが現れ、これと同時に右前腕回内、左前腕回外の動きが現れて腕が伸びます。これがダウンの動きで、その限界で両上腕が左へ引かれてインパクトが実現します。

これらの動きでは、腕と体の結びつきが次第に強まるバックから、「ハンドル左回し」の動きで両腕と体の結びつきが更に強まり、上体が右に捻られながらダウンへの方向転換が実現することが明瞭に確認できます。ただし、背骨の構造上この動きと同時に、腰骨(腰椎)が左に引かれるために胸が正面向きに引かれ、上体が右に回る動きは外からは見えません。

この方向転換の動きと共に、両腕の前腕を含む「魔法の動き」が実現して肘が伸び、強力なダウンとこれに次ぐインパクトが一気に実現することになります。インパクトで胸の上部が正面向きに保たれるために、スイングの方向性が確保されます。

実際にクラブを握ってこの一連の動きを確認すれば、急速かつ強力なヘッドの引き下ろしと左への振り抜きを体感することができます。重々しい動きではなく、あっという間の振り抜きがダウンで実現します。しかも体はしっかり安定に保たれます。体の動きでクラブを引っ張って来た人には、信じられないような速い動きになる筈です。しかもショットの方向性も良くなります。

それでも腕の動きでダウンをリードというのは納得し難い、ダウンは腰で引っ張るものだ、と考える人のために、この意識が生み出すスイングがどんな型になるかを次回に検討してみましょう。