インパクト!:一手前更に同時の動きを見る | ゴルフ直線打法

インパクト!:一手前更に同時の動きを見る

インパクトの瞬間の動きには、更に細部の動きがあります。この場合も、一手前の動きとこれに続く内外の動きを詳しく理解する必要があります。これで初めて、インパクトのパワーを生み出す仕組みを納得し、それを意識的に実行することができるようになります。

クラブを持つと、クラブの重さのために、ゆっくりした動きは不可能です。そこで、左手の親指を右手で握って両手をグリップの形に固め、体の動きとの繋がりを確保する「魔法の動き」を一貫して保ちながら、ゆっくり動きを確認します。この場合、ヘッドの動きはイメージで捉えることにします。これで以下のスローモーション・ドリルが可能になります。

トップの切り返しの動きの要点は、右前腕の回内と共に、グリップを固めることです(「この一点:深いトップでグリップを固める」(06-12-01))。ダウンで引き下ろすのは、この固めたグリップです。したがって、引き下ろしの動きだけでは、ヘッドは地面にまで下りず、右斜め上の位置に止まります。この動きを確認してみて下さい。

ここからヘッドを下げるには、両腕を伸ばしてヘッドを押し下げる動きが必要です。これには両脚の踏ん張りで地面を強く押し下げる動きが必要になります。これがインパクトの一手前の動きです。この動きを実行してみると、上体が右に回る動きが現れて、ヘッドが右足外側前方向に引き下げられます。この動きも確認して下さい。これがインパクト直前の一手前の動きになります。

ここで更に両脚の踏ん張りを強めると、両腕が更に引き伸ばされると同時に、一気にグリップが左へ直線的に引かれます。これがインパクトの瞬間の強力な動きです。これらの動きを継続的に実行してみると、一貫して「上体が右に回る動き」が現れ、その限界で背骨が固定され、腕が左へ引き抜かれるという、インパクトの動きの現れ方が納得できます。

背骨の動きが上体を右に回して腕を引き伸ばし、これで引き伸ばされる体の外側の筋群が腕を強力に左へ振るのです。ボールを目指してヘッドを振るという感覚の腕の振り方では、今確認したインパクトの一瞬の動きは絶対に実現しません。一手前の動きと体の内外の同時の動きを追うことで、丸く振る動きの中のインパクトのイメージが完全な誤りであることが分かります。

以上のスローモーション・ドリルによる動きの確認が終わったところで、今度は実際にクラブを握って振ります。適度な長さの、振りやすいクラブを振りながら、すでに確認したグリップの動きの要所要所に対応する脚腰背骨の動きを確認します。これでスイングの全貌が明らかになります。(バックの動きの実行には、「左の脚腰で右胸を引っ張ってバック、次いで右の脚腰で左胸を引っ張ってトップ」(06-10-31)というイメージが効果的です)