カミング・アンダーとオーバー・ザ・トップ | ゴルフ直線打法

カミング・アンダーとオーバー・ザ・トップ

トップからいきなりボールに向けてクラブを振ると、オーバー・ザ・トップと呼ばれる悪い動きになることは昔から知られています。これに対して、大変な飛ばし屋マイク・ダナウェイは、以前のブログでも紹介した雑誌(Choice 1993 no.1)の特集記事で、パワーと正確性を生むものとして、カミング・アンダーと呼ばれる動きの重要性を指摘しています。

体の動きの捉え方は、それぞれの人の感覚と思い込みに依存することが多いので、ダナウェイの説明を読んでも詳細には理解し難いところがありますが、その要点は、「右肩は、ダウンからインパクトにかけて前に出ずに、低い軌道を通って縦に回転する」という記述から読み取ることができます。

この記述を読めば、右腕が脇の下を通るように振ってボールを打つ、というイメージが浮かびます。このイメージの効用を実験的に確認した経験があります。体力的には十分飛ばせる筈の二人の人が、上から叩きつけるようなスイングで不安定なショットを打っていましたので、カミング・アンダーで下を通して振ることを勧めた瞬間から、見事なショットが出始めたのです。

自分自身の癖は、脇下を通して引き出すダウンでしたが、ある時このダウンでシャフトが撓うことを指摘されました。強い引き下ろしが実現できる望ましい動きだと言うのです。このダウンの動きが癖になっていたために、本人にはその意味が明瞭では無かったのです。

このブログの話では、「上体が右に回る」ダウンが、背骨と地球の繋がりを確保する、強力な動きであることが明らかになりましたが、この動きに馴染めないと感じる人を説得するのは、依然として難しいのです。そこで思い出したのがこのカミング・アンダーの昔の経験です。「上体が右に回る」ダウンは、確かにこの動きを生みます。

そこで、「上体が右に回る」動きが捉え難いと感じる人は、トップから右脇下を通してヘッドを振ると考えて、クラブを振ったらどうでしょうか。とにかくこれで思い切りドライバーを振ってみて下さい。文字通りヘッドが「(脇の)下から来る」感覚で振るのです。目的意識が動きを作ると考えれば、これが有効な「処方箋」になるかも知れません。