「魔法の動き」で固めた腕を背骨の動きで振る | ゴルフ直線打法

「魔法の動き」で固めた腕を背骨の動きで振る

前回と前々回の話は、肩の動きに注目したものでしたが、スイングのパワーは、何と言っても両脚が地面を押す力によるもので、これの完全利用には背骨の動きを使うしかありません。したがって、背骨の左サイドの緊張と、これに次ぐ右サイドの緊張でクラブを引き上げ、背骨の正面引き戻しでダウンを実行するのが基本の動きとなります(参照:「背骨の両サイドを固めてダウン」(06-09-30))。

この強力な動きを実用化するには、この体の動きをクラブに適切に繋ぐ、肩と腕(グリップを含む)の固い仕組みが必要です。このために、バックのスタート時に、右前腕回内(内側回し)と左前腕回外(外側回し)を実行します。これが腕の「魔法の動き」で、これによって肩からグリップまでが固い仕組みに変わります。この肩と腕の体勢があると、バックのどの位置からも、そのまま背骨を正面に引き戻す動きで、しっかりボールを打つことができます。

そこで、フル・スイングの際には、まず背骨の左側を緊張させる動きで、この固まった両腕をバックし、更に背骨の右側の緊張でトップまで上げます。ここから更に右肩を後ろ、左肩を右に引く肩の動きで「深いトップ」に入れます。この動きで両腕の「魔法の動き」は強まり、そのまま背骨を正面向きに引き戻すだけで、強力なインパクトが実現します。

「魔法の動き」によって固まった両腕を背骨の動きでバックすれば、「深いトップ」への動きが更に「魔法の動き」を強め、ボールを目がけてクラブを振る体勢を確保するわけです。このバックの動きの安定感が、ベン・ホーガンの言う「面」の意識を与えるものと考えられます。しかし、これだけでは「魔法の動き」の役割は明瞭ではありません。

ダウンの動きでの「魔法の動き」の役割は、インパクト圏の直線的な腕の引きの動きの引き金であると思われます。右上腕内旋、左上腕外旋の動きが、この働きを生みます。これについては更に詳しい検討を加えた上で次回に書きます。