右手の歴史 | ゴルフ直線打法

右手の歴史

いろいろスイングの動きの構成要素を固めてみると、前回に見たように右手の動きの重要性が明瞭になって来ました。同時に、ベン・ホーガンが「モダン・ゴルフ」で、右手と併せて重要性を指摘している左手の動きと、これに対応する背骨の動きとの繋がりも明らかになりました。

両手の組み合わせ方については、「ヘッドを手の平の中に感じて振る」(06-06-15)で具体的に議論しましたが、これを「手(グリップ)の動きがスイングを作る」(06-08-01)と突き合わると、アドレスの位置では、クラブを上から握る左手の前部を右で横から包み込むような形になります。これで両手の平の間に小地球を支えるような空間を感じるのです。

ここで右手の使い方で名高い、戸田藤一郎プロに関する記述を探すと、「ボールは右手で上げて右手で打つもの」(浜伸吾編著 ゴルフ 日本のテクニック ベースボール・マガジン社 1986年 47頁)、「右手を、より大きく力強く使うため、できるだけ五本の指でグリップした」「左人さし指と右の薬指との間に、小指半分ほどの空間ができる。この空間こそ、戸田のパンチショットの極意であった」(早瀬利之著 「右手」立風書房 1988年 103頁)、などが目に入ります。

これらの記述から見ると、これまでこのブログで検討した、左右のグリップの作り方とその動き、特に小地球を両手の間に支えるイメージが、戸田プロの右手と左手の効果的な利用によく対応していることが分かります。

この両手の掴みを、背骨の動きというパワー源の効果的利用を通じて両足の掴みに繋ぐことで、「完全直線打法」の構造が確定するわけです。両手の掴みと足の掴みの関係を確定する、アドレスの微妙な動きについては次回に書きます。