手(グリップ)の動きがスイングを作る | ゴルフ直線打法

手(グリップ)の動きがスイングを作る

手の平の中の小地球を振るというイメージを生かす上で最も重要なのは手の平の形、すなわちグリップの仕方です。これについては「ヘッドを手の平の中に感じて振る」(06-06-15)で議論してありますが、その説明は十分明確ではありません。そこで今回はこれをしっかり固めることにします。その結果、インパクトの体全体の動きも決まることが分かります。

このために3ないし4センチ程度の厚さのある本(英和辞典など)を準備します。本の背中を左手の平に当て、腕を伸ばして本が地面に垂直になるように持ちます。親指が右側から、残りの4本指が左から本を抑えます。これで本の背中は上を向きます。この状態から、本が水平になるように左腕を外側に回します。これで本の背中は体の正面と平行になります。これが左グリップの動きです。

次に、本の背中を右手の平に当て、腕を伸ばして右手で本を体の前で水平に持ちます。親指が上から押さえ、残りの4本指で下から支える形です。この体勢から、本が体の正面と平行になるように右前腕を内側に回します。これで本の背中が上に向きます。これが右グリップの動きです。

本の代わりにクラブを握り、同じような動きを作ってみます。はじめの体勢でヘッドがスクエアに左を向くように構え、このグリップの動きを作ると、左右何れの動きでも、ヘッドが体の方に向くように完全に閉じる動きになります。このままでは実用にはなりません。

ところが、実際にアドレスの体勢で動きを作ってみると、グリップの動きに伴う腕の動きと共に、胸の後の胸椎が左へ引かれて左肩が前に引き出され、右肩は背骨の方に引き込まれます。この動きの結果、ヘッドがスクエアの状態で止まり、そこから左へ直線的に引かれる動きになります。両手でクラブを握り一斉に左右のグリップの動きを作れば、この動きが明瞭に確認できます。

この背骨の動きに伴って、腰の背中(腰椎)が右に引かれ、左への捻れ(回転的な動き)が現れることが体感できます。これはまさしく前回の「胸を右に引いてバック、腰を左へ回してダウン」の背骨の動きです。結局、今回検討したグリップの動きを確保するように腕の動きを作れば、これが望ましい背骨の動きを引き出すことが確認できたわけです。