手の中の小地球を体で押し上げ、腕でボールに投げつける | ゴルフ直線打法

手の中の小地球を体で押し上げ、腕でボールに投げつける

手の平の窪みに卵を持つような意識でグリップを固め、グリップとクラブヘッドの一体感を高めると、丁度小さな地球を手の中に支えている感じでクラブが振れます(06-06-15)。前回は、この小地球を直接ボールに向けて投げつける、ダウンのイメージについて書きました(06-06-24)。

小地球を手の中に支えて振るイメージは、体にクラブを振る動作を命令し、これまでいろいろ議論して来た細部の動きを統一する形のスイング動作を生み出します。一つ一つの動きを考えていては、瞬間的な動きは実行できません。自然な動きはイメージで生み出されるのです。

そこで、スイング全体の動きを考えると、バックでは手の中の小地球を体で押し上げ、ダウンでは腕の動きで小地球をボール目がけて投げつける、というイメージが得られます。このイメージに従って動きを作ってみて下さい。

小地球を押し上げるイメージでは、脚腰が踏ん張ってグリップを押し上げる動きが現れます。トップからボールに向けて投げつけるイメージでは、胸や肩周りの動きと共に腕が一気に小地球をボールに向けて投げつける動作に入ります。

ここで面白い実験ができます。グリップを押し上げ、トップの体勢からダウンに入る場面を作ります。ここで一瞬クラブヘッドを意識して見ます。すると、瞬間的に腰が左に向けての動きに入ります。微妙な動きですから注意して試してみて下さい。これに対して、トップから直接ボールに向けて手の中の小地球を投げつけるイメージでは、脚腰がその場で踏ん張って体の左への動きを止める体勢に入ります。

これがこれまでの話で繰り返し登場して来た、上体を右に回す、あるいは押し返す脚腰の動きです。背骨や脚腰の動きの構造から捉えたこの動きは、実際のスイングの実行に結びつけるのが難しい動きです。評判が悪かった(!)のも納得できます。しかし、手の中の小地球をトップから直接ボールに向けて投げつけるというイメージでごく自然に現れます。

実験の初めに経験したように、ダウンでヘッドを振ろうと意識すると、腰が左へ動いてしまい、インパクトへ向けての急激な引き下ろし動作が不可能になります。これがトップやダフリを生みます。良いインパクトを生むには一気に腕の振りに入ることが必要なのです。イメージの不思議さが感じられます。