結論:手と腕での動きでスイングを作る | ゴルフ直線打法

結論:手と腕での動きでスイングを作る

「スイングの大局観」(06-06-06)では、ダウンスイングはバックスイングの終局点で決まるダウンの初期条件を利用して一気に実行するもので、その実行法は各部の動きの検討の結果で決まるとしています。この実行法の立役者は背骨で、ダウンの引き金を引くのが「尻で振る」動き(06-08-06)ということになります。

これに対してバックスイングは、ダウンのパラメータ(動きの仕組みを規定する変数)の最適な値を決定する動作になり、この動作は「背骨で押し上げ、脚でこらえる」動きで実現するというのが、これまでの検討の結果です。

これらのバックとダウンの動きは、これまで体の各部の様々な動きを詳しく検討しながら確定して来たものです。しかし、ゴルファーがこれらのすべての結果を一々記憶したり、検討したりしていると、実用的なスイングには到達できなくなってしまいます。

そこで、「腕の動きが背骨の動きを作り、脚腰の動きを作る」、という基本的な観察に立ち返る必要があります。スイングの基本となるのはクラブを振る手と腕と、これを支える肩の動きであることを再認識すれば、動きの目標を明確にし、これを実現する肩と腕と手の動きを検討すれば必要な体の動きのすべてが導き出される、という考え方に到達します。

パワーの観点から、ダウンの一瞬は「尻で振る」意識が支配的になります。しかしこの動きの適否も、動きが生み出す肩と腕と手の動きで決まります。したがってこれについても、目的にかなったクラブヘッドの動きを生む「肩と腕と手」の動きを安定に実現させるように、体の動きを作ればよいことになります。

ここまで来ると、スイングの動作中一貫して安定かつ強力に保持できる、肩と腕と手の仕組みが、スイング動作の完成に決定的に重要であることが明らかになります。肩と腕の「魔法の動き」(内容は「肩の動きでボールを打つ」(06-03-06)を参照)は、手を体に繋ぐ仕組みを固め、動きの再現性を確保しながら効率のよいクラブの振りを実現します。

これまでの話には、「魔法の動き」が繰り返し登場しています。これは、体の各部の動きの検討の基礎に「魔法の動き」があることを示します。ボールを目標に向かって安定かつ強力に打つ直線打法を身につけるには、肩と腕の「魔法の動き」を的確に実行し、目的とするクラブヘッドの動きが得られるように、背骨を中心とする体の動きを確定すればよい。これが当面の結論となります。