腰で右腕、胸で左腕を振る | ゴルフ直線打法

腰で右腕、胸で左腕を振る

「魔法の動き」の肩の動きに注目してボールを打つことを試みましたが(「肩の動きでボールを打つ」(06/03/06))、どうも何かが不足しているような気がします。「魔法の動き」を、左前腕回内と左上腕外旋、右前腕回内と右上腕内旋、と考えて振るだけでは不十分なのです。

「魔法の動き」は、腕の動きの緩みを消してクラブを振ることを目指しています。これには腕を固める動きが必要で、とくに重要なのは、インパクト圏で腕が固まって伸びる動きを確保することです。このためには、腕だけの「魔法の動き」に拮抗して、左上腕を内旋し右上腕を外旋する動きを加える必要があります。

「肩の動きでボールを打つ」で試した肩の動きは、実はこのための動きであったのです。これを検証するために、まず左手をグリップの形に握って左前腕を回外し、そこで左上腕を外側に回すと肘が折れます。これに対抗して肘を伸ばそうとすると、肩が前に引き出されて腕が伸びます。これが「魔法の動き」の左肩の動きです。

右腕の場合も同じように右手を握って前腕を回内し、そこで上腕を内側に回すと肘が折れます。これに対抗して肘を伸ばそうとすると、肩が後ろに引かれます。この実験で、左腕は上腕内旋に拮抗する動き、右腕は上腕内旋に拮抗する動きを、それぞれの肩の動きが作り出していることが確認できます。

しかし、肩や胸回りの筋だけではインパクト圏での強力な腕の伸びは実現できません。結局背骨の捻りを利用することになります。実際に、左手の親指の背を右手で覆い、両手をグリップの形に握り合わせてアドレスの構えを作り、その位置で両腕を伸ばすと、左肩が前、右肩が後ろに引かれてグリップが反時計回りに捻られます。

ここで更に動きを強めると、グリップが左へ引かれます。これがこれまで繰り返し見て来たインパクト圏での直線的なグリップの動きです。完全に背骨が捻られていることが分かります。この動きを、まず右腕を伸ばし、次いで左腕を伸ばすようにすると、体の右前にグリップが引き出され、次いで体の前を直線的に左へ引き抜かれる動きが現れます。

背骨の捻れの構造から、この右腕の動きは腰椎部分の捻れ、左腕の動きは胸椎部分の捻れが原動力になっているものと考えられます。腰(腰椎)の踏ん張りで右腕を伸ばしてダウン、胸(胸椎)の踏ん張りで左腕を伸ばしてインパクトの振り抜き、というイメージとタイミングで振れば、快適なショットが実現するわけです。