右手が腰、左手が胸を捻る | ゴルフ直線打法

右手が腰、左手が胸を捻る

「交叉打法」では両手の動きに対応する両足の動きに注目しています(「完全交叉直線打法」!(06-06-01))。この足の動きは、腰椎周りや胸椎周りの背骨の動きに対応して発生しますが、実は右手の動きが腰椎周り、左手の動きが胸椎周りの動きを生んでいるのです。

このことの体感的な確認は簡単です。アドレスの体勢で立ち、右手のグリップを固めて右前腕を内側に回し続けてみます。この時右リストが反時計回りに回り続けると共に、腰(腰椎)周りに右回りの緊張が感じられ、最後には両足に力が入って腰の動きが止められ、グリップが左へ引かれます。

次に左手のグリップを固め、左前腕を外側に回し続けてみます。この時は左リストが反時計回りに回り続けると共に、胸(胸椎)周りに右回りの緊張が感じられます。この場合も、左腕の動きを続けると、最後には両足に力が入って左腕が左へ引かれます。

これらの動きは簡単ですが、何れもリストを反時計回りに回し続けることで、リストを回す手の動きが地面に結びつく背骨の動きを生み出すことが明瞭に体感できます。この仕組みが最終的にグリップを直線的に引く強力な動きを引き出すわけです。

ここで念のために、まず上体を右に回し、次いで左に回す動きで左手を振ってみます。「腰の回転」で振る動きです。この場合は、腕の動きが地面に結びつけられる感じが全くありません。同じ動きで右手を振ってみると、左への振り戻しでは肘が前に振り出され、グリップの直線的な動きは見られません。

更に念のため、まず腰を右に押し、左へ引き戻す動きで左手を振ってみます。「体重移動」で振る動きです。この場合は「腰の回転」よりも大きな円弧を描いて左手が振られますが、矢張り足が地面に吸い付く感じはありません。右手を振ってみると、動きの最後で僅かに脚の緊張が現れますが、グリップの直線的な動きは見られません。

これだけの簡単な実験で、腰の動きでクラブを右に振り左に振るスイングのイメージには、疑問を感じるようになります。これに対して「右手が腰、左手が胸」の動きでは、背骨を右方向に捻り続けるだけです。どうしてこれで強力なダウンの振り抜きができるのか。この謎の解明は次回に回します。