目では考えられない | ゴルフ直線打法

目では考えられない

昔から「心ここにあらざれば、見れども見えず」と言います。このことを逆に捉えれば、目で見ていては考えられない、ということになります。これまでも「目は災いのもと」と、目で見る場合の危険を指摘して来ましたが、ゴルファーにとってこれはかなり深刻な意味を持ちます。

最近はテレビや新聞で女子プロゴルファーの人気が宣伝され、そのスイングを目にする機会も多いと思われます。高く大きなトップから一気に腰を回してボールを打つ姿などが目に入ると、思わず左腕を大きく伸ばして高いトップに入れたくなるかも知れません。

ところが、注意して見ると、バックで右肘をしっかりたたみ込むゴルファーも目につきます。よい成績を安定して収めているゴルファーには、しばしばこの動きが見られます。この動きではクラブが体に近く引き込まれ、ダウンでもトップから一気に振りやすくなり、腰より先に腕を振り抜くことが可能になります。

体に引きつけられたトップからは、右手を上から振り下ろしてヘッドをボールに向けて振ることができます。これが素早いダウンを可能にします。上から振るのはオーバー・ザ・トップの悪い動きというのは、グリップが体から離れて高く上がっている場合のことです。

左腕を伸ばしてバックするとフェースが開く動きが現れ、「反魔法の動き」に入ります。これでグリップが体から離れ、高いトップに入ることになります。この場合、ダウンでは体が先行して腕を引き下ろすことになり、「どこから動きを作る?」(06-05-29)で検討した、「手の動きから始める」打ち方はできなくなります。

結局インパクトで左リストが背側に折れる形でヘッドを振ることになります。この動きの能率の悪さを確認するために、アドレスの位置からアプローチ・ウェッヂでボールを打ってみます。ただし、ヘッドをボールの後ろに構え、腰を左に回した体勢からそのままヘッドを左に振ります。

これで左グリップが背側に折れる形でボールを打ちますが、ボールは少ししか飛ばない筈です。「どこから動きを作る」(06-05-29)の場合の打ち方の方が遙かに飛びます。もっとも、この場合はアドレスで、左手の後ろ三本指でしっかりグリップを固めて置く必要があります。今回の話も、その要点は「魔法の動き」の実行の勧めです。