バッティングは「反魔法の動き」 | ゴルフ直線打法

バッティングは「反魔法の動き」

野球の打撃開眼についてのSさんのメールに関連して、飛んでくるボールに合わせてバットのスイング面を上下する必要性が明瞭になりました(動きの理解の不思議さ(06-04-30))。右腕のスイング・センターを上下することが野球の場合には要求されるわけです。

このことから直ちに明らかになるのは、バッティングの腕の振りは、体の動きから切り離されて腕を振る「反魔法の動き」でなければならないということです(古いパラダイムの本質(06-04-28))。

ゴルフの場合、「反魔法」型の腕の振りではクラブが十分に振れず、骨盤(腰)の「水平回旋」(横回転)か「側方回旋」(縦回転)で振ることは既に指摘してあります(スイング面の意識は不要?(06-03-31))。

野球の場合にSさんが指摘した「腰回し」の禁止は、骨盤の水平回旋の禁止であり、実際の打撃動作は骨盤の側方回旋(縦回し)で実行することになります。これは打球方向と平行な腰の横移動の形で現れます。この動きの実現には、両足の踵側に体重を掛けるような脚腰の踏ん張りが必要であることは、既に指摘してあります(古いパラダイムの本質(06-04-28))。

野球の場合には、ボールの動きに合わせて設定するスイング面内で、バットが平面的に振られるだけでよいのですが、ゴルフの場合には、ヘッドをボールの高さまで引き下ろすために右肘を伸ばし、更にその後で左方向に直線的に引き抜く動きが要求されます。この要求を十分に満たすには腕の「魔法の動き」が不可欠になります(種明かし(06-04-29))。

野球については、嘗て新田恭一氏の提案したゴルフのダウンスイング風の打法では、「反魔法の動き」と共に、この右肘の伸展が見られます。これに対して村上豊氏の主張した空手打法では、同じ「反魔法の動き」でも、右肘の曲がりが保たれたままグリップが固定され、バットが平面的に振られています(村上豊 科学する野球 投手編 ベースボール・マガジン社 1984年)。打撃の目的から見れば、後者が有利であることは明らかです。

強打者が下からすくい上げるような動きでホームランを打つのは、この動きの形によるものと思われます。しかし、これは普通のゴルファーには勧められない動きです。ゴルフではバッティングの動きは忘れる必要があります。