体の回転で腕を振る?
ある国際会議で面白い経験をしたことがあります。日本人の発表者が立て板に水という具合に、流れるような英語で話を続けています。残念ながら、私の耳では内容が追い切れないのです。ところが、発表が終わった時、隣に座っていた友人(アメリカ人)が、お前は彼の話が分かったかと聞くのです。否、と答えると、俺にも分からないと言うのです。
高いトップから流れるような動きでフィニッシュまで振り切る上手なゴルファーの動きに人々は感嘆します。振り切ったクラブを担いでボールの行方を眺める後ろ姿も目に美しく映ります。しかし、普通のゴルファーがこれを参考にすると、流れるような発音で通じない英語を話した日本人と同じ危険にさらされます。
どうすれば英語が話せるようになるのかと英国人に聞いても、言葉の専門家でもない限り返事に困るでしょう。普通の日本人の大人が感じる英語の難しさは、子供の時に英語が身についた人には理解できない筈です。ゴルフも、いつの間にか上手になってしまった人には、100を切るのに苦労する人の経験する難しさは分からないでしょう。
上手なゴルファーが、しばしば「体の回転で打つ」、あるいは「体の回転で腕を振る」というような表現をするのを聞きます。これを聞くと、思わず体を振り回してクラブを振る気になります。しかし、手と腕の動きが如何に微妙なものであるかは、前回の右腕で金槌を振る簡単な実験でもはっきりと体感できました。
よくよく考えてみると、実際のスイングのインパクトでも、右の肘から手を結ぶ前腕と手の動きがどうなっているのかは、なかなか確信が持てないものです。頭で考えても分かりませんから、また金槌を振ってみましょう。金槌を握った右手のグリップを右脇前に下ろし、腰を右に回し、そこから左に回して金槌の動きを見ると、ヘッドの左側面(クラブのフェース面)がやや上を向くようにして、急激に左へ引き込まれます。
この腕の動きは、意志の力で変えようとしても難しい。腰を回す代わりに左右に振ると、ヘッドがボールをすくうような動きが現れます。これだけの実験でも、漠然と体の動きで腕を振ると、インパクトで思いがけないヘッドの動きが現れることが明瞭になります。普通のゴルファーにとっては、「体の回転で打つ」というような表現は、危険千万なものであることが分かります。いわゆるヘボ(平凡)ゴルファーは、難しい環境で生きているのです。
高いトップから流れるような動きでフィニッシュまで振り切る上手なゴルファーの動きに人々は感嘆します。振り切ったクラブを担いでボールの行方を眺める後ろ姿も目に美しく映ります。しかし、普通のゴルファーがこれを参考にすると、流れるような発音で通じない英語を話した日本人と同じ危険にさらされます。
どうすれば英語が話せるようになるのかと英国人に聞いても、言葉の専門家でもない限り返事に困るでしょう。普通の日本人の大人が感じる英語の難しさは、子供の時に英語が身についた人には理解できない筈です。ゴルフも、いつの間にか上手になってしまった人には、100を切るのに苦労する人の経験する難しさは分からないでしょう。
上手なゴルファーが、しばしば「体の回転で打つ」、あるいは「体の回転で腕を振る」というような表現をするのを聞きます。これを聞くと、思わず体を振り回してクラブを振る気になります。しかし、手と腕の動きが如何に微妙なものであるかは、前回の右腕で金槌を振る簡単な実験でもはっきりと体感できました。
よくよく考えてみると、実際のスイングのインパクトでも、右の肘から手を結ぶ前腕と手の動きがどうなっているのかは、なかなか確信が持てないものです。頭で考えても分かりませんから、また金槌を振ってみましょう。金槌を握った右手のグリップを右脇前に下ろし、腰を右に回し、そこから左に回して金槌の動きを見ると、ヘッドの左側面(クラブのフェース面)がやや上を向くようにして、急激に左へ引き込まれます。
この腕の動きは、意志の力で変えようとしても難しい。腰を回す代わりに左右に振ると、ヘッドがボールをすくうような動きが現れます。これだけの実験でも、漠然と体の動きで腕を振ると、インパクトで思いがけないヘッドの動きが現れることが明瞭になります。普通のゴルファーにとっては、「体の回転で打つ」というような表現は、危険千万なものであることが分かります。いわゆるヘボ(平凡)ゴルファーは、難しい環境で生きているのです。