落胆の色その日、剛は顔の識別が出来なくなってしまった。香織はたびたび人生の意味を考えてみたが、いつも堂堂巡りに陥ってしまっていた。ある休みの日、剛は香織が知らない男の人と手をつないで歩いているのを目撃してしまった。そして、剛は涙が出るほどに笑った。それから、剛は香織の胸がまるでまな板のようであったことに落胆の色を隠せなかった。完南竜馬