「レモン風味のアンなのよ、もちろんレモンの果肉も入ってるよ」
ガラスの商品棚の向こうのおばぁちゃんに近いおばちゃんは
「はい、200円」と言いながら、焼き鳥を持つときのような手つきで
5本をパックに入れてくれる
ガラスのこちら側には、1本50円と出ているから
右隣のご機嫌香ばしいゴマ団子、あるいは左隣のご機嫌つややかみたらし団子、1本40円、とごっちゃになっているんだろう
だんごと引き換えに250円を手のひらに渡すと、
いっしゅん、あれ、という動きが見られたけど
今まで長くまじめに団子屋やってきた、という生真面目さを前面にだしたような
「ありがとうございました」
を、言ってくれた
こんなところでちっちゃな得をしても別にちっちゃなことなんだろうけど
こういうおばちゃんのところには
お金を落とすべき
人としてどうなんだと、自身を試される一瞬の出来事でした