この度の年末年始を中国の首都、北京で過ごしました。

間もなく日本を抜いてGDP世界第二位に躍り出る中華人民共和国。
13億人の人口、2003年以降の二桁台の経済成長率、広大な大地と長い歴史。
この国の発展具合への興味と、遅ればせながらビジネスのネタ探しのため、
氷点下48度の極寒の中、大陸に飛び込んでまいりました。


一昨年の北京オリンピックの甲斐もあり、街は綺麗に整備され、

高層ビルは乱立し、商店街は一流メーカーのショップで埋め尽くされておりました。

いや、とにかく道は広い!建物は高い!行き交う人々の服装はオシャレ!

進化を遂げたエリアの美しさは、

日本やアメリカ、欧米諸国のそれらと何の遜色もないくらいまばゆく輝いていました。

・・・しかし、それはほんの一部に過ぎません。
巨大な道の真ん中でも信号無視は当たり前、
「東京の銀座」だと言われる街中で、物乞いに現れる親子、

その街にあるバーの店の中にチューリップを売りに来るおばさん、
地下鉄を走る電車の中で弾き語りをしてる若者、
そして、その地下鉄の発展(本数や距離)レベルは大阪市のそれ以下、
街のレストランに入ると、食べてる机の1m先で小生の顔をガン見する店員、
「日本人は一生かかっても中国人を理解出来ないデスね」と言い放つHISのガイド。
正直、モラルの差は「先進国」と呼ばれてる国の住人とは大きくかけ離れてました。

しかし、そんな光景を見て、僕は強烈な恐怖心を感じずにはいられませんでした。
近い将来、次世代の世界のリーダー国はアメリカを抜いて間違いなく中国になり、
10年後、日本なんぞは相対的に中級レベルの国に成り下がるのではないかと。
日本の四国程の面積で、東京都の約1.5倍もの人口1700万人を抱える街、首都北京。
日本の26倍の面積を持ち、9倍の人口がいる中華人民共和国。
もし、彼らの多くが今の日本、今の欧米諸国程のモラルや文化、知恵を持ちだしたら。
もし、彼らの多くが今の一部の富裕層と同等の勉学が出来る環境を手に入れたら。
確実にその時期は訪れるでしょう。近い将来、確実に。
ちょんまげ頭のサムライ達が開国後たった30年で世界の強国ロシアを倒した時のように。

太平洋戦争敗戦後の焼け野原から、
たった30年で経済大国第2位に成り上がった日本のように。
世界の二流以下と蔑まれた米国が、世界のリーダーに躍り出た時のように。
今の僕らには大きな決断か、あるいは大きな選択を迫られているのかもしれません。

本気になって日本を変えるか、日本を去るか。
とりあえず、東国原知事が旗揚げする新党に期待してみましょーか。


追伸
やっぱり『万里の長城』凄かったデス・・・。
へっぽこベンチャー奮闘記