これは何モノでしょうか?
???
ヤマハの欧州向けマキシスクータ
X-MAX125 2006年モデル
これに搭載されていたエンジン/ドライブトレイン
みたいです
体格は日本でいうところのビグスクですけど、エンジンの排気量は、これでも125ccです
で、話かわって、ヤマハの小型スポーツバイク(125~150)に使われているエンジンについて
どうも皆シリンダとヘッドが同じみたいで
・アセアン向けアンダボーン T135 系(※)
・欧州向けフルカウル YZF-R125/R15
・欧州向けオフロード WR125X/WR125R
などに搭載され、ヤマハの世界戦略を担う共通のプラットフォームだったみたいです
商品の位置付けや各国の法規、税制などに合わせて、仕様に違いはあるようですが、125の方で最大15馬力と、ハイパワー!
※販売国や年式で呼び名が色々あるので、”系”とします
Jupiter MX インドネシア、 Crypton X ギリシャ
Sniper MX フィリピン、 Lagenda ZR マレーシア、
Exciter ベトナム、 Spark タイ・・・など様々です
でまたまたチューニングパーツの話
アセアン向けアンダーボーンフレームバイク「ヤマハ JUPITER MX」 のレーサーに用いられるエンジンのシリンダヘッドキットです
このチューナーさんはマレーシアにおける aRacerや KOSO電装品のインポータで、スロボなんかはKOSOのOEMみたいだし、このHEAD KITも台湾メーカが関係しているかも? ひょっとして逆にKOSOへ供給している側か?
でその実力
30馬力って、凄くないですか!
IMCというイグナイタ(点火進角を回転数毎に設定可)と、VRというキャブレターは、ここのオリジナル製品らしい
アンダーボンの180ccクラス?というのは、マレーシア国内だけのレースかもしれませんが(アジア選手権は150cc)、本格的なサーキットも走るUBレースの車両は、スクータやミニバイクとはレベルが違うみたいです
(昨日の記事⇒ 『UBクラス』 もご覧下さい UMA Racingは、ARRCに参戦しているチーム)
で、やっとこさネタにつながるのですが
そのチューナ製品のフランス代理店さん、その名も XMAXCONCEPT.COM がこのUMA SUPER HEAD KIT というのを X-MAX125用として販売してるんですよ
お値段は 488ユーロ・・・円換算すると、まあそんなもんかな
で、つまりですね、どういうことかというと、欧州向けのマキシスクータ用エンジンには、10年前から小型スポーツバイク用エンジンと同じシリンダーヘッドが使われていたということです
T135系、YZF-R125、WR125、X-MAXのエンジンは同類
ついでにうと、2013年の終わりになって、これと同じヘッドがS-MAX(Majesty S)に載った
S-MAX用エンジンはラジエタの位置が今風で、クランクケースの吊り位置もX-MAX用のそれとは異なるけど、腰上(シリンダとヘッド)は同じモノではないでしょうか
つまり、S-MAXの方はポテンシャルがはるかに高そうだ(シグナスXと比べると)
うまくいけば、30馬力出るかもね
で、その共通基盤(エンジン)が、今一斉に、VVA版のBlue Coreに移行しはじめてるみたいですが(NMAX、Aerox 155、YZF-R15など既に載っている)、シグナスXはスポーツスクータなのになぜか?まだ旧態然の空冷エンジンが使われているんですよ
ではなぜ? シグにはこれが使われないのか
その理由は?・・・【次回に続く】