花子の家に行ってはみたものの、
何もわからなかった。
家に電気も点いていなかった。
・・・・まぁ、
家が明るかったとしても、呼び鈴を押す勇気はなかっただろうけど・・・・
呼び鈴押して何と言う???
「こんばんは。ポンポコポーンですが・・・」
警察呼ばれるぜ・笑。
まぁ、
おそらく、
何らかの事情でラインができないんだろうと思った。・・・・入院治療とかね。
・・・・じっさい、
ボクの知らない間に入院してたりしたこともあったからな・・・
まぁ、
静観。
待ってるしかないと思った。
・・・・・・で、
この頃から、
ボクの身には「異変」が起こってくる。
そう、
「交通事故」だ。
ボクの人生では、
「1年に3度の交通事故」
こいつが、2度起こっている。
1度目は、
会社を潰していく過程で起こった・・・・・というより、人生の絶頂期のような時期に起こる。
「お前の人生は、絶対に上手くはいかせない」
そんな怨念が聞こえてくるように、
大事な局面・・・・・大事な会議・・・・大事なミーティング・・・・その時に限って「交通事故」が起こった。・・・・それも、全て被害者としてだ。
どう考えても、
「何者か」の意志があるとしか思えない出来事だった。
・・・・そして、
ボクは会社を潰していく。
人生の敗残者として転落していった・・・・
・・・・その、2回目がここで起こったんだった。
正確には、
今回は、
「3度の交通事故」じゃない。
「3度」プラス1 だ。
「3度の交通事故」の前に、
前哨戦が付いている。
プロローグ、
始まりは、
交通事故ではなく、
「インキー事件」だった。
そう、
車に鍵を置いたまま、ドアロックをしてしまうってアレだ。
ただ、
この時、
おかしかったのは、
不思議だったのは、
ボクは、
「ドアロックをしていない」ということだ。
倉庫で、
荷物の積み下ろしをしていた。
終わって、
バックドア・・・・荷台のドアを閉めた。
その瞬間、
車内で「ピッ!」・・・・車のリモコンの音がして、ドアがロックされてしまったんだった。・・・・リモコンキーは、助手席のシートの上に転がっていた。
・・・・で、
こいつが、
運悪く、
東京で、めったに降らない「雪」の日だった。
つまり、
「チョー寒い日」
そんな、真冬の夜の中、
ボクは、
ボタンダウンのシャツ1枚という姿で・・・・・上着がなければ、財布もない、スマホも車の中。
なーーーーんもない。
そんな状況の中で、寒空の中に放り出された。
途方に暮れた。
冬の寒空。歩いて、死ぬかと思った。
その顛末は、
・・・・・ただ、
この時、
この頃、
おかしなことが起こっていた。
不思議なことが起こっていた。
ボクの、ポンコツアクア。
助手席の窓が、
勝手に開いたり、・・・・んで、閉まったり・・・
「誰か・・・・見えない誰かが助手席に乗ってるのか・・???」
そんな出来事が頻発していたんだった。
「んなことあるわけねーよな・・・・」
ボクは、
そんな、
なんというか、
「心霊現象」のようなものは信じない・笑。
なんだか、
「この期に及んで」って感じがするけど・笑。
「超常現象」
これまで、
何度も出会っているけど・・・
・・・「心霊現象」といえば、
「真昼のピンポン」も経験している。
・・・・・あれは、
あきらかに「心霊現象」だった・・・・あれは、もう、認めるしかない。
認めるしか、説明のつかないことだった。
ボクは、
長崎で、
原爆記念館で、
・・・・・あれは、
人生で強烈な経験だった。
今回の、
「不思議体験」
その最初のエピソードとして記している。
それで、
今、
「不思議体験」として、
これまでの人生で、
ボクの身に起こってきた、
「不思議体験」
「超常現象」
全てをまとめてるんだけど・・・・
が、
基本的には、
ボクは、
そのての話は信じていない。
他人が言ったら、
ぜってー信じない。
・・・・・しかし・・・
その信じられないことが、
目の前で起こっていた。
昼休み。
セブンイレブンでサンドイッチを食べていたら、
ポンコツアクアの助手席。その窓が開く・・・・そして閉まる・・・・
・・・・・で、
最後は、
ボクは、
冬空に、
ボタンダウンのシャツ一枚で放り出されてしまったんだった。
・・・そして・・・
そう、
そうだよ。
ここから、
読者の皆さん。
予測してる通りの結末を迎えることになる。
思えば、
長々と描いてきた。
3年間描いてきた、
「不思議体験物語」
その結末がやってくる。
