「コロナ渦」

 

 

日本全国に緊急事態宣言が出されていた日々。

 

 

ボクは、最悪な状況にあった。

 

 

・・・・そうだよ。

 

ボクが、このブログ。

 

「崩壊の街」

 

 

で、

 

散々に世間で叩かれてた最中のことだ。

 

 

 

「コロナに罹患すれば、間違いなく死にますよ」

 

 

主治医からは、そう言われていた。

 

 

 

コロナは、「既往症」を抱えていれば、重症化しやすい。・・・・死に至る。

 

 

そう言われていた。

 

 

ボクは、その「既往症」を抱えてしまっていた。

 

 

今は、2024年だ。

 

 

すっかり、

 

「コロナ渦」を忘れて、みんな出歩いている。

 

 

世間では、インバウンドだといって、外国人がワンサと日本に押し寄せている。

 

 

・・・・しかし、

 

 

その1年前、

 

 

その2年前、

 

 

「コロナ」は地球上で猛威を奮っていた。

 

 

 

「現代のペスト」

 

 

 

それほどまでに恐ろしい「死のウイルス」だった。

 

 

 

世の中には、

 

 

「コロナ警察」なるものまでが現れて、

 

地球全体・・・・日本全体に、殺伐とした空気が流れていた。

 

 

 

「コロナに罹ったら死にます・・・・だから、本当に注意してください」

 

 

大学病院の主治医からは、そう念を押されていた。

 

 

 

一般の人・・・・健康体の人ですら、

 

 

「死に至るウィルス」だった。

 

 

罹ったからといって、治療法はない。

 

 

入院できる施設もない。

 

 

薬も何もなく、

 

 

ただ、

 

「自宅療養」という名の、

 

 

「治療放棄」

 

「医療放棄」

 

「医療隔離」

 

 

死んでいくしかない。

 

 

 

・・・そして、

 

日本全国が、

 

 

「営業停止」に追い込まれていた。

 

 

全ての、企業活動が停止に追い込まれていた。

 

 

 

もとより、

 

 

「コロナに罹れば死にます」

 

 

そう宣告されている。

 

 

出歩く。

 

仕事をするわけにはいかなかった。

 

 

・・・・もちろん、仕事の依頼もなかった。

 

 

経済活動は止まっている。

 

東京、大都会ですらゴーストタウンと化していた。

 

 

 

自宅待機だった。

 

 

ひたすら家にこもってやり過ごしていた。

 

 

ただでさえ、入院生活から、痩せ細った身体。

 

体力がみるみる落ちた身体。

 

 

・・・・ボクの身体は、入院生活で、20kg近く体重が落ちていた。

 

 

・・・・ちなみに、

 

そこまでの経緯が、

 

 

 

「崩壊の街」ボクは不倫に落ちた。

 

 

クライマックスになるはずだった。

 

 

・・・・ところが、

 

そこへ行きつくまでに、

 

ボクが、全く予想していなかった部分で、

 

世間から、

 

 

「猛バッシング」を受けた。・・・・もちろん、それに対を為すほどの「応援」もいただいていたわけだけど・・・・

 

 

しかし、

 

結局は、「猛バッシング」に負けた。・・・・ってか、

 

「やる気」・・・・「描く気」ってやつが失せてしまった。

 

 

入退院の繰り返しで気力が保てなかったのが大きかった。

 

 

 

・・・・そこへの、「コロナ渦」だった。

 

 

 

もう、

 

見る影もない姿に、痩せ細っていた。

 

骨と皮だけとなった身体。

 

 

 

冗談じゃなく、

 

風が吹けば、身体がよろめいた。

 

自分でも、ビックリするくらいの身体になっていた。

 

 

 

ボクは、

 

「ひとり自営業」だ。

 

 

タイムカードを押せば、

 

とりあえずの給料が払われる、サラリーマンとは違う。

 

 

仕事がなければ、

 

「無収入」となる。

 

 

 

「自営業」・・・・・単なる「フリーアルバイター」でしかない。

 

 

決まった場所に勤めるアルバイトか、

 

依頼のある、専門職アルバイトか、

 

 

その違いでしかない。

 

 

 

「コロナ助成金」

 

 

その対象には当たらなかった。・・・・「飲食」じゃないからな。

 

 

 

・・・・・それでも、

 

 

生活には「金」がかかる。

 

 

家賃・・・・水道光熱費・・・・食費・・・・

 

大きかったのは「医療費」だったけどな・・・

 

 

人間は、

 

 

「生きる」

 

 

それだけで、

 

 

「生きてる」

 

 

ただ、それだけで、年間300万円程度の「金」が必要になってくる。

 

 

ボクの場合は、

 

借金の返済だけで、

 

最低限、年間120万円が必要だ・・・・だから、最低300万円は必要になる。

 

 

 

「生きる」

 

 

実は、

 

それだけで、どれだけ大変なことか・・・・

 

 

人間。

 

 

生きて、

 

息を吸って、

 

寝る。

 

 

ただ、それだけで、

 

年間、数百万円がかかるってことだ。

 

 

保険料・・・・年金・・・・NHK・・・

 

黙っていても、持っていかれる金の、なんと多い事か・・・・

 

 

 

「ウンザリだ」

 

 

 

・・・・・もう、

 

生きてるのは嫌になっていた。

 

 

 

・・・・思えば、

 

 

「生きていて楽しい」

 

 

そんな風に思ったことはない。

 

 

 

「コロナ渦」

 

 

営業自粛。

 

自宅待機の日々。

 

 

・・・・それでも、生活費はかかる・・・・

 

 

 

その、全ての金を、

 

新たな「借金」で賄っていた。

 

 

 

別に、

 

 

「借金」は怖くない。

 

 

 

すでに、5億円からの借金の身だ。

 

 

今更、

 

そこに、300万円・・・・500万円・・・

 

 

その程度の借金が、さらに乗っかったからといって、

 

それが、いったい何だという?

 

 

ボクは、

 

「総額5億円の借金」・・・・・さらに、それは増え続けている。

 

 

起きてる間も、

 

寝てる間も、

 

 

ボクの借金は、

 

 

「延滞金」という名のもとに、新たに増え続けている。

 

 

・・・・これが、

 

どれだけ、精神を蝕むかわかるだろうか?

 

 

「借金5億円」

 

 

便宜上、

 

ブログでは、そう表記している。

 

 

しかし、

 

 

それは、「延滞金」を含んでいない金額だ。

 

 

「借金5億円」

 

延滞金、その金利、約14%

 

1年間で、新たに、7000万円の借金が生まれるってことだ。

 

それを、加算していけば・・・・

 

もう、楽に、借金総額「10億円」は超えているってことだ。

 

 

 

毎年、

 

 

「債務確認書」

 

 

そういう書面が送られてくる。

 

 

「開封」していない。

 

 

この書面は、

 

ボクに「届く」ということが「目的」の書面だ。

 

 

・・・・それによって、

 

 

「ボク」という個人が特定され、

 

「債務の確認」が、為されたという確認書面だ。

 

 

ボクが開封しようがしまいがは関係ない。

 

 

「ボクに届く」

 

 

それが果たされればいいだけの書面だ。

 

 

 

実は、

借金には、「時効」がある。

 

 

請求が為されなくなれば、

 

基本的に「5年」が経過すれば、

 

「逃げ切り」となって、チャラになる。

 

 

それを防ぐための「債務確認書」というペーパーだ。

 

 

これだけ債務がありますよ。

 

 

請求してますからね。

 

 

それを記録する書面だ。

 

 

 

・・・・・だから、

 

世間では、

 

「夜逃げ」して、逃げ切りを図ろうとする人間がいるわけだ。

 

 

 

 

話が逸れた。

 

 

「借金5億円」

 

 

・・・・たぶん、延滞金を含めれば、10億円は超えている。

 

 

 

いまさら、

 

 

そこに、数百万・・・・さらには、数千万円が、乗っかったからといって、

 

 

・・・・だから、何???

 

 

その程度のものだ。

 

 

数百万など、

 

借金総額の「誤差」の範囲でしかない。

 

 

 

・・・・・しかし、

 

問題は、

 

 

 

「借りられるか」だ。

 

 

 

・・・・・ところが、

 

 

詳細は省くけど、

 

未だに、借金はできる身分だった。 笑・笑・笑。

 

 

 

「危ない金」じゃない。

 

 

闇金、トイチ・・・・そんな、非合法な金じゃない。

 

 

別に、

 

ふつーに、

 

銀行から金は借りられた。

 

 

 

「コロナ助成金」

 

 

その、対象からは外れているけど、

 

 

腐っても、長年、「自営業」としての、実績がある。

 

 

国が主導する、

 

 

「コロナ対策」融資。

 

 

その借金の対象には、当てはまっていた。

 

 

だから、

1千万円程度の金なら、簡単に借りられた。

 

 

 

借金だから、

 

 

返済の義務はある。

 

 

なるべく、借りるもんじゃない。

 

 

・・・・しかし、

 

今は、四の五のは言ってられない。

 

 

営業自粛。

 

 

「コロナに罹ったら死にますよ」

 

 

言われている以上、

 

コロナに罹るわけにはいかない。・・・・そして、死なない以上、借金でも、甘んじて受けて、生きていくしかない。

 

 

先のことは考えずに、

 

できるだけの借金をして、「コロナ渦」やり過ごすしかない・・・・

 

 

なんとも、気の滅入ることだ・・・・

 

 

生きてることに、

 

ウンザリする日々だった・・・・

 

 

 

・・・・さらには、ブログでも叩かれて、

 

ああ・・・ウンザリ・・・・

 

 

そんな日々だったんだ。

 

 

全く、

 

 

「四面楚歌」の日々だった。

 

 

 

もうひとつ、気の滅入ることがあった。

 

 

・・・それは、

 

通院だ。

 

 

「既往症」がある。

 

 

 

だから、

 

大学病院には、1か月に1度の通院が必要だった。

 

 

 

「コロナ渦」の最中。

 

大学病院への通院。

 

 

・・・・気が滅入る。

 

 

・・・・にもかかわらず、

 

ボクが面倒を診てもらっているのは、

 

 

東京でも、

 

「コロナ対策」

 

 

そのハブとして、

 

中心となっている、国立の大学病院だった。

 

 

病院には、

 

ワンサとコロナ患者がいた。

 

 

 

・・・・そこに、

 

 

月1回の通院が必要だったんだった。

 

 

 

去年起こった、

 

 

「1年間に3度の交通事故」

 

 

その物語は、

 

 

この、大学病院から始まったんだった。