「崩壊の街」ボクは不倫に落ちた。

 

 

 

・・・第一部は、

 

ブログから出会い、

 

恋をして、

 

 

・・・それでも互いに想いを秘めて・・・

 

 

当然だ。

 

お互い既婚者だった。

 

 

彼女は、

 

良き奥さんで、良き母。

 

 

ボクは・・・

 

ボクも、

 

「良い旦那さん」だとは言われていたんだよな・・・

 

 

だから、

 

ブログで知り合ったからといって、

 

リアルで「会う」ということは絶対になかった。

 

 

もちろん、「出会い」を求めてブログを始めたわけじゃない。

 

 

単なる「趣味ブログ」

 

それだけだった。

 

趣味のコミュニティーができていっただけだった。

 

 

・・・・相談したり、

 

相談されたり・・・

 

 

それだけだった。

 

 

それだけで良かった。

 

 

現実社会から逃避した・・・

 

 

毎日のホッとした場所でしかなった。

 

 

・・・・そもそも、

 

ブログで、

 

文字だけの世界で、

 

声すら聞けない世界の中で、

 

 

「恋をする」

 

 

そんなことはあり得ないと思っていた・・・・今でも思っている。

 

 

・・・しかし、恋に落ちた。

 

 

それもあり得ない奇跡として、

 

 

「お互い」に。

 

 

恋愛は奇跡の積み重ねだ。

 

 

恋愛はひとりではできない。

相手がいる。

 

 

人を好きになることはある。

 

「片想い」は誰もが経験する。

 

 

・・・・しかし「両想い」は奇跡だ。

 

 

好きな人に好きになってもらえる。

 

それは、人生の奇跡のできごとだ。

 

 

・・・・しかし「会えない」「会ってはいけない」

 

 

互いが律した。

 

 

・・・・そこに「東日本大震災」が起こった。

 

 

 

「安否が知りたい」

 

 

純粋にそれだけだった。

 

 

「生きていてほしい・・・」

 

 

テレビからは、

 

津波の映像が、

 

津波に追われる車の映像が流され続けていた・・・

 

余震は起こり続ける。

 

 

東京ですら震度5が、ひっきりなしに襲ってきた。

 

 

・・・・現地、東北では・・・・

 

毎日毎日、

 

避難者・・・死者の人数がカウントされていく・・・・

 

 

「・・・・生きていてほしい・・・・」

 

 

眠れず・・・

 

食料すらない日々の中、それだけを願った。

 

 

いくつもの偶然が重なり、

 

 

そして、

 

最後は、

 

 

互いに「意思を持って」

 

 

会った。

 

 

会ってしまった。

 

 

「・・・・こんなことは間違っている・・・・」

 

 

そう思いながらも会ってしまった。

 

 

 

断言できる。

 

震災が起こらなければ、絶対に会ってはいない。

 

 

会えば苦しむことは分かっていた。

 

 

会ってしまった・・・・

 

 

会ってしまえば、

 

もう、

 

離れられなかった・・・・

 

 

・・・・そこまでが「第一部」でした。

 

 

「第二部」

 

 

始めます。

 

 

 

アルファポリス。

 

「崩壊の街」ボクは不倫に落ちた。

 

 

再開。

第一回目。

 

第二部。一話目。

 

更新しました。

 

 

苦しむ日々。

 

描いていきます。