まだ17時台なのに冬は日が短いからもう暗い。

バイクを走らせながら先生の言葉を思い出す

「内臓でこんなに膨らんでたらやばいよって言ってたなぁ。。。」


でも電話がかかってくるって事はヤバイって事。

胸が張り裂けそうになりながら待合で待機。


先生に呼ばれて診察室へ入る。

先生は良い意味でざっくばらんと言うか色々こちらの話も嫌な顔一つせず丁寧に聞いてくれるし優しい。

だからここの整形外科は混んでいる。


先生「やっぱり癌の疑いみたいだよ!」

「やっぱりそうだったんだ。。」と思った。

「でも周辺臓器には転移してないみたいだから早く大きい病院へ行って診てもらいな!」

と。

「でも先生、この前これが臓器系の膨らみだったらやばいって言ってましたよね?」って言ったら

「いやいや💦俺は整形外科医で詳しくないから俺の言ったことは忘れて💦💦」って感じで流されてました泣き笑い

12月はお客さんの予約もいっぱい入ってるのに休まないといけないのか。。どうしようって考えていたら先生に「何より優先して早く病院行きなさい!」と念を押された。


紹介状書くから、どこがいい?!と聞かれ、近い方が家族も来やすいかなとか考えて子供2人を出産した近くの医療センターに紹介状を書いてもらった。


とりあえず涙一つ出なかったし、パソコンに映っている画像は本当に私の??とか、サラッと癌みたいだよとか言うんだなーなんて考えていた。


整形外科で癌告知(疑いとは言え)なんてそうそう無いだろう。

診察室と会計は小窓見たいので繋がってるし

受付の人も聞こえていただろう。

看護師さんや受付の方の哀れみの表情を今も覚えている。


整形外科からすぐ近くの実母の家に寄って、母に「なんか癌になったみたい」って伝えた。

母は驚いていたけど取り乱す事も涙も見せなかった。

母に話したら涙が出るかと思ったけど大丈夫だった。

また検査など決まったら連絡するねと伝えて家に帰った。

すぐ帰るからと言いつつ時間のかかった私に

息子が心配そうに声をかけてくれた。

娘はバイトで不在だったので、夫と息子に集合をかけた。


「あのね、母ちゃん癌になっちゃったみたい」


ここで初めて涙が溢れて止まらなくなった