こんにちは、リンクスビジネスラボラトリーの山崎です。
読者の皆さんの中には、部下を持つ方も
多くいらっしゃるかと思います。
今回は、悪い情報が、いかに速く、
いかに正確に上がってくるかにこそ、
マネジメントの質が問われるということを
改めて感じさせられたエピソードです。
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「ん?」
実家に届け物をして、
隣にある我が家の新築現場の脇を通り抜け、
帰路につこうとした時、
私は、妙な違和感のようなものを覚えました。
そこには、大きな額縁のようなものが
無造作に立てかけてありました。
「はて、これは、何だろう?」
私は足を止め、
何げなくその巨大な額縁のようなものを眺めました。
その巨大な額縁は、どうやらサッシの枠のようでした。
「なるほど、二階の南側のサッシの枠かぁ。
でも、こんなところに置いておいて
キズを付けたりしないのかなぁ。
まぁ、いいか。」
私は、そんなことを思いながら、
サッシの枠を横目で見ながら、その場を後にしようとしました。
「あれ?」
何の気なしに視線をサッシの枠の下の方にやると、
ヘリの部分が切れて曲がっているではありませんか。
「ははぁ、さては、どこかにぶつけやがったなぁ。」
私は、その曲がった個所を見つめて苦笑いを浮かべました。
「おおい、そろそろ休憩にするぞぉ。」
防護シートに覆われた建築中の新築現場の建物の中から、
職人さんの呑気な声が聞こえていました。
「この前、現場をご覧頂いたときの写真のデータは
届きましたか?」
その夜、工事を管理している責任者から、電話がありました。
「うん、届いています。母屋の取り壊しの時や、
地鎮祭の時の写真も送って頂き、
ありがとうございました。」
私は、工事の責任者にお礼を言いました。
「あ、いえ、後程アルバムのようなものに
まとめますけれど、今の段階でも、
ご家族でご覧頂いて
お楽しみ頂ければと思いまして。」
「そうさせてもらいますよ。ありがとう。」
「あ、いえ。」
工事の責任者は、なんか嬉しそうでした。
「・・・。」
「ところで、なんか僕に言うことがあるんじゃないの?」
しばしの沈黙の後、
私が工事の責任者に話しを切り出しました。
今まで、ずいぶんと頻繁に
やり取りをしてきたせいか、
私と工事の責任者との会話は、
最近では、かなり親しげな言葉で
行われるようになっていました。
「え?」
「今日、たまたま新築現場に行ったんだけど、
サッシの枠、ぶつけたろ?」
「あっ。」
「あ、じゃないの。
最初にそういうことを報告するべきじゃないの?」
「そうなんです。
取り付けの際に、ぶつけてしまったらしく、
今、新しい物を手配させています。申し訳ございません。」
「そんなの当たり前なの。で、どこにぶつけちゃったの?」
「ええっと・・・、明日調べてご報告します。」
「そういうことを管理するのが、君の仕事なんだからね!」
私は、強い口調で言いました。
「申し訳ございません。」
「いい?たぶん、二階のサッシの枠とかは、
クレーンで吊って上げているんだと思うけど、
あんな大きな枠を躯体の柱や、
床のコンクリート板にぶつけたのであれば、
大ごとだからね。そこをよく確認するんだよ。」
「はい、明日確認をして、ご連絡します。」
「頼むよぉ。」
「申し訳ございません。」
私は、電話を切りました。
「はぁ・・・、俺は上司じゃあないんだぞぉ。客だぞぉ。
トラブルの際は、すくに正確な現場情報を入手して、
まず報告をしようよ。」
私は、独り言のように呟いて、うなだれました。
(リンクスビジネスラボラトリー チーフコンサルタント 山崎顕)
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