なんで就活を終えた今、私がこのブログをはじめようと思ったか。
まずは、このことについて取り上げようと思います。
きっかけは、とある映画を見たことでした。
「何者」
昨年秋に放映された、朝井リョウさんの小説を映画化された作品です。新卒での就職活動を行っている大学生たちがメインのお話。有村架純ちゃん可愛かったですね。
あの映画、私にとってはホラーでした。
当時、就活を何とかギリギリで終えた私は、あの映画が始まって数分で、泣きました。
出るわ出るわ、トラウマのオンパレード。
カオスなグループディスカッション、上手くいっていたと思った矢先に送られるお祈りメール、友達に内定がどんどん出ていく中、進行していく闇堕ち。
どれも本当に、心当たりがありすぎて。
つらいよ。なにこれ。映画の宣伝見てた時想定してたのと全然違うじゃん。
東村アキコ先生の「東京タラレバ娘」が、アラサー女性婚活あるあるすぎて、全国のアラサー女性がショック死、みたいな話を聞きますが
まちがいない、「何者」は就活生版「タラレバ」だ。
そう思いました。
実際、私の周りの同期の子たちや先輩たちなどの就活経験者は皆、「『何者』はやばい」との同一見解を示しています。
ところが。
世間の反応を見てみると、どうやらそうでもなかったんですね。
「何者」の映画の感想をネットなどで観てみると、「共感できない」「つまらない」との声がいくつか。
実際、映画の宣伝ではまさかあのような就活あるあるトラウマみたいな話だとは予想がつかず、ミステリーっぽい話なのかな?という印象だったので、「騙された」と思う人がいるのが納得がいきます。
でも、「共感できない」という意見があったのが、当時の私には驚きでした。
私の周囲ではあれだけ、大騒ぎだったのに。
そこで、就職活動中の実家の母の言葉を思い出しました。
「就活随分長いね。なんでそんなに時間もお金もかかってるの?」
母も偏差値70前後の大学出身。英文卒で、就職に関して有利なスキルは英検一級くらい。私以上に準備はしていなかったと聞きます。
でも、彼女は当時、いくつかの大手企業から、今でいう総合職の内定を難なく獲得し、就職活動を終えたそうです。
母が就活をしていたのは1980年代後半。男女雇用機会均等法が発効し、バブル景気だったころです。
「英語の文章を朗読したら『発音がきれい』と言われた」
それだけの理由で、超大手から内定がもらえたらしいです。まじかよ。
私や、私の同級生たち、先輩たち、後輩たちにとって当たり前の「就活」は、実は、ほんの一握りの人たちしか共有していない「当たり前」なのかもしれない。
「何者」への世間の反応と、母の発言を受けて、私はそんなことを考えるようになりました。
このブログをはじめようと思ったのは、多くの人々にとって「当たり前」ではなかった、私と私の知っている一部の人々にとっての「当たり前」な経験を、ちゃんと、どこかに遺しておきたい、と感じたからです。
経験者には「あるある」と思ってもらったり、経験がなかった人には「そうなんだ」と知ってもらったり。
そういうことが、少しでもあったらいいな、と思って、このブログをはじめようと思いました。
また、私は志の低いコミュ障クズなので、そんな人間が就活をしたらどうなったか、という観点からも、見ていただけたらいいな、と思っています。本当にやばかったので。