私の青春蒲鉾板祭りに引き続き、給食のパンをカビさせない為に、集めたコッペパンを持って放課後に家の近くの池に住む白鳥達にパンをあげにいく活動に我々は精を出していました🚲






勿論このことは小学生にありがちな仲間だけの秘密で、親兄弟も同級生も誰も知らないお楽しみでした。





これが後々の大騒動につながるとはお釈迦様でもわかるめぇ。








だんだん我々が来るんを覚えた白鳥達と戯れるご飯タイムは楽しかったなぁ❗️






慣れてくるとクケェ〜ホワェ〜みたいな声で寄ってくるんですよ。



めっちゃ可愛いやないかー😆



よーしよーし、こーいこい、パンおたべ〜(畑正憲口調)




いつもは一旦家に各自帰宅してから公園で待ち合わせして白鳥池にチャリで行ってたのだけれど、事件当日は多分クラブ活動が長引いたのか何かで、友達は皆んな家には帰らずに私の家に直接寄って白鳥池に向かうことになりましたよ。






うちは両親共働きで、姉は部活、妹は学童保育に入ってたので、皆んなで私の家にランドセルを放り投げて3人は徒歩で白鳥池へGO!





白鳥の池は、まあまあ大きな湖みたいな大きさでそこに白鳥は3、4羽住んでおり、池の周りを半周位ぐるっと廻れるようになっていて、その先は池に足場がザレ落ちて阻んでいました。





看板には河童が人の足を引っ張る絵が描かれていて、なんか不気味な感じを醸してます。






崩落箇所を過ぎると、薮の小道がずっと森の奥まで続いていて、薄暗い中を暫く歩くと急に道が拓けていて、そこには大きな池とは違うもう一つの水が透き通るキレイな小さな池がありました。




3人はここを秘密の湖と名付け、暫くほとりでぼーっとしてました。




3人だけの内緒な。




水面に石投げたりして時間を忘れて戯れていましたが、ふと気付くと辺りはかなり薄暗くなってきており帰らな!となりました。



昼なお薄暗い薮の道は、もう夕方過ぎには真っ暗に近くて気持ち悪いったらありゃしない。
皆んなでそれでも歌とか歌いながら気持ちを奮い立たせて看板が見える崩落箇所まで戻って来ました。

1人目の猿が滑らんように気をつけて崩落箇所を通り、向こうで待ってるのを見計らって私も通り、最後に穏健派の子が恐る恐る崩落箇所に足を踏み入れた時に、足が滑り池に片足突っ込みました。
パニックになったのか、「河童にひっぱられたんやー!!」と叫び、ますます池に引きずられた形になるのを見て、やばい、マジでハマると思い咄嗟に腕を掴み友達をこっちに引っ張り上げました。


初冬でもう辺りは真っ暗。


ボーゼンとすること数分。


帰ろか。と誰かが言い出してすっかり暮れた道を3人で歩き出しました。



家に着いたのは多分7時は過ぎてたと思う。



ランドセルを取りに家に皆んなで向かうと、遠くから見える家の前が何やら明るく眩しく照らされていて何かえらい騒がしい。




よくよく見るとパトカーや警察や先生?や何やらの人だかりで物々しい雰囲気ですよ。




猿たちは遠巻きにそれを見ながら自分らがやらかした事の重大さに気づきました。





そっから先はあんまり覚えてなくて、多分事情聴取とかされたはずなんやけど、警官の服は思ったより濃い色やなとか、友達の親御さんが泣いて抱きしめてはったの位しか記憶に無い。





家に帰ると、姉が炬燵布団を掛けてくれて、中でじっとしてる私に、校長先生も来てはったでとか、私がヤンチャしてビンタ喰らった谷川先生とかケツバットで有名な伊東先生も来てたでと姉が半笑いで話してくれた。





えー、マジですか。


ていうかこれからオカンに殺される。





でも、何故か皆の前に引き出されることもなく、学校でも呼び出し食らわず、何か日常に戻りました。



未だに不思議ですが各所から不問に付されました。





予想に反してオカンも何〜にも言わなかった。
抱きしめとかもしなかったけど。
帰ってきたオトンは一部始終をオカンから聞いて、相変わらずアホやなーという顔でちょっと笑ってこっちをみただけで何も言わんかった。

言いたいこと沢山あったやろうけど、普通にご飯食べて何となくテレビとか見てお風呂入ってお布団に入って、そして寝た。





この頃、女児誘拐事件があって学校でも集団下校とかの対策を取ってた時期やったなぁと思い出します。




ああ、この事件の直後に近所の二こ上のお兄ちゃんが山で行方不明になり翌日に自力で降りて来た事件が重なったのもあったんかなぁ。
学校も警察も立て続けでてんやわんややったんかなぁ。




もう児童方々で色々問題起こしまくり。





ていう、あんまり笑えへん事件は幕を下ろしました。


これからはあぶないことは1人でやろと思いました。



両親には多分こっぴどく叱られた筈なんやけど、ごめん、ほんまに全然記憶になくて、この後も多分色々問題をやらかしました。



親になって初めてわかる子の心配ですよ。