愛知県長久手市の愛・地球博記念公園にスタジオジブリと県が2020年代初めの開業を目指す「ジブリパーク」の基本デザインがまとまった。メインゲートに「ハウルの動く城」の世界を模した施設をつくるほか、「耳をすませば」「となりのトトロ」などジブリ作品の世界観を感じられる区域を園内各所につくる。

 メインゲートとなる区域には、映画「ハウルの動く城」に出てくるようなSFの要素を盛り込んだ「エレベーター棟」を設置する。公園への来場者が、入り口からジブリ作品の世界を体感できるような演出とする。

 メインゲート周辺には、斜面の高低差を生かして、映画「耳をすませば」に登場する「地球屋」を再現。一帯を「青春の丘エリア」と名付ける。愛・地球博記念公園の前身の愛知青少年公園の管理棟があったことや、「耳をすませば」が中学3年生の女の子の恋を描いたことにちなむという。

 約200ヘクタールある公園の緑地を生かし、歩いて作品の世界を楽しめるようにする。

 県は17年6月、2005年愛知万博の主会場だった同公園にジブリパーク設置を目指す方針を発表。同年11月、庁内に「ジブリパーク構想推進室」を設け、ジブリ側と調整している。

 これまでに「となりのトトロ」の世界観を再現した「トトロのふるさと村」を設置する構想や、万博で人気を集めた「ツキとメイの家」を活用する方針を示している。