言葉に表せない

 

 

 

どう、言葉にすればいいのか

まだ分からない

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

4月6日、18時ごろ。

 

 

新しいおうちのデコレーションが完成したから、

母ペピーの喜ぶ顔を見たくて、

最高にわくわくする気分で玄関のドアを開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

でもペピは空を見上げて

 

‘’ポポーポポー!!’’

 

と呼んでる。

 

 

 

 

 

 

 

 

’’LINA、ポポが飛んじゃった..!! ‘’

 

 

 

 

 

 

 

泣いてるのか笑ってるのかよく分からない、

小さな子供みたいな声でそう言うから

私はペピがふざけてるのだと思った。

何かのサプライズを仕掛けようとしてるんだ、と本気で思った。

 

 

 

‘’なに言ってるの’’

 

って笑いながら言った

 

 

‘’ポポはどこにいるの?’’

 

って聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

‘’だからポポ飛んじゃったよLINA・・・’’

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は

 

 

 

 

 

 

 

 

その時の瞬間を

きっと一生忘れない。

忘れられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたりを見回しても空は広すぎて

小さなポポの体は見当たらなかった。

 

 

 

 

頭が一瞬だけ、真っ白になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

’’ポポはどっちに行ったの?!’’

 

 

‘’あっち!’’

左を指差してペピはポポを呼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に戻って鍵と携帯を持って、

急いで外に出た、

 

外には、ラメ(犬)を抱っこして車の前に立つ父親がいて、

 

‘’ポポはこっちに行ったの?!’’

 

って聞く声も出なくて、多分顔で伝えたんだと思う、

 

 

 

 

 

 

 

 

‘’リナ。’’

 

 

と言いながら私の父は手を横に振った。

 

 

 

 

 

‘’ポポは!?!’’

 

半分叫んでたかもしれない、

わからない。

 

 

 

 

‘’俺は見たんだ。

ポポが飛んで行って下に落ちていく時、カラスがきて追いかけて行った。

俺がラメを抱えて走って追いかけて、

ポポたちがいた曲がり角に着いた5秒後には、カラスもポポもいなかった。

カラスが連れて行ったんだよ…’’

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は

 

 

 

 

私はなんて言えばいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今まで確かに、誰もが生きていて経験するであろう苦しみ悲しみ辛さ、

人生谷あり山ありは色々と経験してきたかもしれないけど

 

 

魂が一瞬で地面に落ちて、空がのしかかってくるこの感覚を

私はこの日初めて体験した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体をかかえきれなくなって、私自身も地面に落ちた。

感覚もわからなくなった。

声も出なかった。

言葉も浮かばなかった。

 

涙だけが、無駄に止まらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父親が、

道端に落ちていたポーちゃんの羽を3枚拾ってきた。

 

本当はもう産めない年を6年も過ぎているのに、

''安心している環境で幸せ度が高ければ高いほど産んでしまう''と

お医者さんが教えてくれた無精卵の卵を今もずっと産んでいて、

ポーちゃん自身は元気だけど、

きっと体はかなり弱くなっていて、

飛ぶ力もあまりない中飛んでいるときに、羽が抜けた、らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‘’どうして飛んだの….!!’’

 

 

 

 

声が出ないけど、

状況をまだ理解できてないこの2分間の間に、

聞かなきゃいけないことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

‘’わからない!!

 私がカゴを持ってエントランスから入ろうとしたら、

なんかカゴが外れたのか、横から出て行っちゃったの!! ‘’

 

と、ペピは必死に言った。

 

 

 

 

 

 

カゴ…..??

 

 

取り外しができる形になってる、カゴのまま連れてきたの….??

(*カゴというのは、ポーちゃんがご飯を食べる&水を飲む時&夜寝る時に自分で入るためのおうちのことです)

 

 

 

 

 

 

 

‘’ペピ、車で連れてくる時はポーちゃんのお出かけ用のバッグに入れて連れてきてねって、

渡したよね?? それに入れてこなかったの?! ‘’

 

 

 

今思うと、

どうやって喋れてたのかわからないくらい泣きながら、そう聞いた。

 

 

 

 

 

 

‘’ごめんリナ…焦って家でたから….自分でもどうしてバッグに入れなかったのかわからない…’’

 

 

 

 

ペピー。

その姿はもう、5歳児の女の子でしかなかった。

私に怒られるんじゃないかって、言い訳を必死に探してる少女そのものだった。

でも私はペピを責めるつもりは、ポーちゃんの名に誓って、1つもなかった、

 

 

なぜならこの出来事が誰かのせいで起きたなら、

私が荷物を運んだ後に自分で迎えにいけばよかった。

ポーちゃんがおうちに着くまでの道のりは車より長くなるから少しストレスを与えてしまうけど、

今のこの状況は起きてなかった。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

走った。

 

動かない足で、走った。

 

ポーちゃんとカラスがいた場所だと父が指差した道まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

曲がり角をできる限り全て曲がって、

ポーちゃんを呼びながら住宅地の中を探した。

 

 

 

 

 

 

 

でもポーちゃんはいなかった。

いつものポーちゃんの返事も、1度も聞こえなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また地面に落ちた。

もう、頭さえかかえきれなかった。

無理だった。

夢だと信じたかった。

リアルすぎるただの悪夢で、

目が覚めれば目の前にポーちゃんがいて、

一緒に新しい日常を毎日楽しく、過ごせるんだって、

 

信じたかった。

 

 

 

 

 

朝は一緒に起きて、

ご飯も一緒に食べて、

私が机に向かうとポーちゃんも机にきて、

本を読んでいると本のど真ん中にわざときて、

YouTubeの動画を撮っていると自分も仲間入りしたがって、

私がヨガを始めると床に降りてくるか私の身体に乗ってきて、、、

 

 

 

 

 

 

 

ポーちゃんは

私の魂レベルの仲間だった。

ポーちゃんは、どんな時も無条件に受け入れてくれて、

その小さな体と頭でたくさんイタズラをしてみんなを困らせながらも沢山笑わせてくれて、

無限の愛をプレゼントしてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポーちゃんは、私の人生の光だった。

私が8才の頃から今まで、13年間も一緒に生きてきた。

人間界には存在しない唯一無二の

 

仲間だった。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのポーちゃんが

カラスにさらわれて行った….?

寿命が、、とか、

そういうもちろん悲しいけどいつかは来るとわかって暮らしている想定内のお別れの形じゃない。。

 

 

 

 

 

カゴから抜けて未知の世界を目の当たりにしてびっくりしたポーちゃんの心を想像すると、

その瞬間とその先のことを考えると、

もう、

痛いとか辛いとか悲しいとかそういうレベルの話じゃなくて

 

私は

 

言葉なんて出せない,,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポーちゃんを、

最後

守ってあげられなかった

 

 

 

 

 

ただそれだけが

ただそれだけが..

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、その日からちょうど5日目。

 

InstagramもYouTubeも、お休みしています。

 

正直、大丈夫かと聞かれると、大丈夫じゃない。

ミントティーを飲もうとして紙のパックを開けて、

お湯にティーバックを入れようと思ったら、

ティーバックが見当たらない。

まさかと思ってゴミ箱を見たら、開けたまま捨ててあって、

 

毎日何をしてもそんな感じで、

何をしてるのか自分でもわからない。

 

 

 

 

空白の時間は常に

‘’あの時こうしていれば..’’

とか

ポーちゃんがその時感じた恐怖や不安、痛み苦しみ,,,

全てを想像し始めると止まらなくなり、

泣いていない時間を長くとることに、今は必死です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝起きた瞬間と夜眠る瞬間は、

1日の中でもっとも辛い時間。

もし似たような体験をしたことのある方がいたら、

その苦しみ、手に取るようにわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、とってもネガティブに聞こえるブログで、本当にごめんなさいお願い

 

でも今私がとおっているこの経験にもきっと必ず意味があるし、

もっと強くなるための試練なのかもしれません。

少なくても、''動物と暮らすこと'' の本当の意味や形について、

今までよりもっともっと深く考え直すきっかけになり、

将来の夢の1つである ''保護した沢山の動物を広い土地のお庭で一緒に暮らすこと'' 

のリスクと諸々、考えておくべきことも学んでいます。

 

 

 

 

 

''永遠に続くものはない''

 というこの世界の真実は、時にはとてつもなく悲しいけど、

時には希望にもなる。

 

 

 

 

 

今私に必要なのは、1人でいることと、時間。

なにがなんだかよく分からないまま過ぎていく日々でも、それだけははっきりとわかっています。

時間だけが、今は頼りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も、最後までブログをよんでくださったみなさま、

本当にありがとうございますお願い

 

 

また、もう少し感覚を取り戻したら、

Insta LIVE でお話できるのを楽しみにしていますピンク薔薇

本当は、

新しいお家のルームツアーとか、

この自粛期間中を自分にとってプラスのギフトとして使うためにできる色々なこととか、

シェアしたいこと沢山あります。

でも、今のままだとなにをしてもリアルではないから、

あとほんの少し、それを楽しみに、モチベーションに、

私はポーちゃんの存在を胸に抱きながら、これからも強く生きていくためにこのライフレッスンを乗り越えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Please stay safe and healthy,

See you soon 流れ星

 

LINA xx