キテレツ大百科 最終回 | Lin's Times

キテレツ大百科 最終回

2ちゃんに投下される既存アニメのパロディ。
今回はかなりの感動巨編。
けっこう長いので覚悟して楽しんでください↓


1 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:02:55.54 ID:5Npoh3i10
コロ助は知らなかった。

どんなに願っても叶わない事があるということ。

命あるものはいつか壊れてしまうということ。

そして、それはある日突然起きるということも・・・。



『コロ助が動かなくなる日』


2 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:03:34.53 ID:5Npoh3i10
キテレツ、みよ子、とんがり、ブタゴリラ、そしてコロ助。
みんなで冒険をしたり、タイムスリップをしたり・・・。
毎日のように仲間が集まって、いろんな事をした。
トラブルもあった、いやトラブルの方が多かったかもしれない。
でも最後には必ずみんな笑顔になった。声を出して笑いあった。

あれから4年。みんなは中学3年生になった。
少しずつ大人になり始めていた。コロ助を除いて・・・。

3 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:03:50.82 ID:5Npoh3i10
キテレツ「それじゃ、行って来るね」

ママ「頑張って!英ちゃんなら大丈夫よ!!」

コロ助「頑張るナリ!キテレツ!!絶対合格ナリよ!!」

キテレツ「ちょっと。あんまりプレッシャーかけないでよ。頭が痛くなってきちゃったよ」

コロ助「それはいけないナリ!!今薬を持ってくるナリよ!!」

キテレツ「ふふ、ウソだよ。実力はしっかり出し切ってくるから」

ママ「ええ、いってらっしゃい!」

キテレツ「行って来まーす」

4 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:04:09.19 ID:5Npoh3i10
みよ子「おはよう。キテレツ君」

キテレツ「ふあー。あ、みよちゃん・・・。おはよう」

みよ子「・・・ちゃんと眠れたの?」

キテレツ「あ、あんまり・・・。実は朝方まで起きてたんだ・・・」

みよ子「もー。キテレツ君しっかりしてよ!○×高校に入って有名な大学の工学部に入るんでしょ」

キテレツ「で、でも僕小学生の頃の成績ひどかったんだよ。みよちゃんだって知ってるだろ?」

みよ子「だからこの3年間勉強頑張って来たんじゃない!あんなすごい発明品作れる人が
    ブツブツ言わないの!!」

キテレツ「う、うん」

5 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:04:44.14 ID:5Npoh3i10
ママ「そろそろ試験が終わる頃かしらね・・・」

コロ助「き、キテレツなら大丈夫ナリよ」

ママ「・・・そうね。大好きな発明も控えてあんなに頑張ってきたんですものね」

コロ助「そうナリ!キテレツは天才ナリよ!!」

ママ「ふふふ、じゃあ今晩は英ちゃんの好きなものにしましょうね」

コロ助「コロッケがいいナリ!!」

ママ「それはコロちゃんの好きなものでしょ」

コロ助「きっとキテレツも喜ぶナリよー」

ママ「そうねぇ、まずはお買い物に行きましょうか!」

6 :VIP774 :06/02/07(火) 06:05:24.12 ID:AK4XGzCR0
korosuke...

7 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:05:32.55 ID:5Npoh3i10
キテレツ「ふう・・・。やっと終わった・・・」

とんがり「やあ、キテレツ。今帰りかい?」

ブタゴリラ「どうだったんだ試験は?できたのか??」

キテレツ「まあ、一応・・・やるだけやったって感じかな」

ブタゴリラ「そうか・・・。まあキテレツなら大丈夫だろ!!」

とんがり「自分は八百八継ぐからって気楽なこと言っちゃって」

ブタゴリラ「何だよ。とんがりこそとっくに私立の推薦決まってんだろ」

キテレツ「ま、まあまあ・・・2人ともやめろよー」

8 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:05:59.19 ID:5Npoh3i10
ブタゴリラ「そうだ!キテレツとみよちゃんも試験終わったんならさ。みんなでどっか行こうぜ!!」

とんがり「いいね!久しぶりにみんなで集まろうよ」

ブタゴリラ「コロ助も連れてさ!な、キテレツ!いいだろ?」

キテレツ「そうだなぁ。確かに中学校に入ってからみんなで遊ぶ事少なくなったもんなぁ
     それに、コロ助・・・喜ぶだろうなぁ」

とんがり「決まりぃ!それでどこに行く?」

ブタゴリラ「じゃあ勉三さんの田舎に行こうぜ!あそこなら宿代も浮くし」

とんがり「もう、ずうずうしいんだから」

11 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:06:41.38 ID:5Npoh3i10
ブタゴリラ「何だと!勉三さんの田舎のどこが悪いってんだよ!!」

とんがり「いや、そういうことじゃなくてー」

キテレツ「そういえば前はよく行ってたねー。あそこなら勉三さんに頼めば天狗の抜け穴が使えるよ」

ブタゴリラ「そんじゃキテレツ、移動手段は任せたぞ!!みよちゃんには
      俺が配達のとき知らせとくからよ」

キテレツ「わかった。明日にでも作っておくよ」

とんがり「そういえばキテレツの発明品使うのも久しぶりだねー」

14 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:07:05.98 ID:5Npoh3i10
キテレツ「ふふ、上手く作れればいいけどね」

ブタゴリラ「なーに言ってんだよ!じゃ、俺店があるからそろそろ帰るな」

とんがり「僕も塾に行かなきゃ」

ブタゴリラ「まだ塾なんて行ってたのかよ!!」

とんがり「だってエリートになるためにはしっかり勉強しなさいってママが」

ブタゴリラ「またママかよ。お前いい加減ママから卒業しろよなー」

とんがり「ぼ、僕の勝手だろー」

キテレツ「また、2人とも・・・。いい加減にしろよー。とりあえず、天狗の
     抜け穴ができたら連絡するよ」

ブタゴリラ「おう!わかった!またなー!!」

とんがり「バイバイ!」

16 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:07:25.47 ID:5Npoh3i10



キテレツ「みんなで遊びに・・・か。ほんとに久々だなぁ」

キテレツ「コロ助喜ぶだろうなぁ。最近全然かまってやれなかったから・・・。これからは
     もっと相手してやらないとなぁ」




17 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:07:42.68 ID:5Npoh3i10
キテレツ「ただいまー」

コロ助「おかえりナリー!!試験どうだったナリか?」

キテレツ「まあまあかな」

コロ助「そんな弱気でどうするナリ!!キテレツなら絶対合格ナリよ!!」

ママ「あらあら、コロちゃんったら・・・。さ、ご飯にしましょ」

パパ「今日はごちそうだぞー」

19 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:07:58.56 ID:5Npoh3i10
キテレツ「わあ、すごいなぁ!・・・ん?コロッケが妙に多いけど・・・」

コロ助「ご、ごめんナリ。わがはいが食べたいって言ったナリよ・・・」

キテレツ「・・・コホン。僕もちょうどコロッケが食べたかったんだよね」

コロ助「そうだったナリか!!良かったナリー!!」

ママ「ふふ、ほらほら冷めちゃうわよ。いただきましょう!」

キテレツ・コロ助
  「いただきまーす」

20 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:08:18.72 ID:5Npoh3i10
キテレツ「ふう、食べ過ぎちゃったよ」

コロ助「キテレツー。布団を敷いておいたナリよ」

キテレツ「ありがとう。そうだ、コロ助。今度勉三さんの田舎に行くかい?」

コロ助「え?連れてってくれるナリか?」

キテレツ「行きたくないんだったらいいんだけどー」

コロ助「行く!行く!!行くナリよ!!!」

キテレツ「よーし、みんなで行こう!みよちゃんもブタゴリラもとんがりも一緒だ」

21 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:08:37.25 ID:5Npoh3i10
コロ助「まことナリか!?やったナリー!!みんなで遊びに行くナリー!!」

キテレツ「こ、コロ助!苦しいよ!!」

コロ助「うれしいナリー!!」

キテレツ「天狗の抜け穴を作っておかないとね。忙しくなるぞー」

コロ助「わがはいも手伝うナリよ!今から作るナリ!!」

キテレツ「今からじゃ材料がないよ。明日朝一番に買ってくるから・・・」

コロ助「わかったナリ!じゃあ寝るナリ!キテレツ、早く寝るナリよ!!おやすみナリ!!」

キテレツ「はいはい。わかったよ。おやすみ、コロ助」

22 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:08:54.20 ID:5Npoh3i10
【翌朝】

キテレツ「ママ、ちょっと出かけてくるね」

ママ「こんな朝早くにどうしたの?」

キテレツ「ちょっと発明の材料をね」

ママ「あら、合格発表もまだなのに発明解禁なの?」

キテレツ「脅かさないでよー。じゃ、行ってきまーす」

ママ「はーい。気を付けてね」

23 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:09:10.23 ID:5Npoh3i10
店員「ありがとうございましたー」

キテレツ「ちょっと探すのに時間かかっちゃったなぁ。コロ助もう起きてるだろうな」

タッタタタタタ

キテレツ「コロ助怒ってるかな。ふふ、あんなに喜ぶなんて思わなかったな・・・急がなくっちゃ」

              ブロロロロロロ

通行人「危ない!!」

キテレツ「・・・え?」

              キキーッ バンッ




24 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:09:54.64 ID:5Npoh3i10
プルルルル プルルルル

ママ「はい、え!?は、はい。はい・・・」

カチャッ

ママ「コロちゃん・・・パパを起こしてきて」

コロ助「どうしたナリ?」

ママ「いいから早く!!」

コロ助「わ、わかったナリ」

26 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:10:38.25 ID:5Npoh3i10
パパ「どうしたって言うんだい」

ママ「あなた・・・英一が・・・英一が・・・」

パパ「何!?こうしちゃおれん、すぐに病院に行こう!!」

コロ助「どうしたナリ?キテレツがどうかしたナリか!?」

ママ「コロちゃん・・・うう・・・」

パパ「さあタクシーが来たぞ!2人とも早く乗るんだ!!」


28 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:11:05.42 ID:5Npoh3i10
~病院

パパ「大丈夫か英一!おい、しっかりしろ!!」

キテレツ「ぱ、パパ・・・ごめん。ちょっと考え事してて・・・」

ママ「英ちゃん、英ちゃん・・・」

キテレツ「ママ・・・ごめんね。心配かけちゃって」

医者「ご両親ですか?ちょっとこちらへ・・・」

29 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:11:25.46 ID:5Npoh3i10
コロ助「キテレツ・・・大丈夫ナリか?痛そうナリ・・・」

キテレツ「コロ助・・・ごめんな。みんなで遊ぶのしばらく無理かもしれないや」

コロ助「そんなこといいナリよ・・・。キテレツ早く元気になるナリ」

キテレツ「ごめん。ごめんよコロ助・・・。コロす・け・・。ちょっと・・僕・・・寝るね・・・」

看護婦「大変、先生!先生、急変です!!!」

医者「いかん!お父さん、お母さん、声をかけてあげて下さい」

31 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:11:45.03 ID:5Npoh3i10
パパ「英一!英一!!」

ママ「英ちゃん・・・ああ・・・」

コロ助「キテレツ・・・?どうしたナリ?そんなに眠かったナリか?」

パパ「コロ助・・・。ちょっと外で待ってなさい。英一は大丈夫だから・・・」

コロ助「・・・?わかったナリ。キテレツが起きたら呼んでほしいナリ」

パパ「・・・っ。ああ・・・わかったよ」

ママ「英ちゃん・・・!英ちゃん・・・」

32 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:12:21.48 ID:5Npoh3i10
ダッダダダダダ

ブタゴリラ「こ、コロ助ぇ!!キテレツが事故にあったって!?キテレツは!?」

みよ子「キテレツ君は無事なの!?」

とんがり「どうなのさコロ助!!」

コロ助「キテレツはさっきあっち部屋で寝ちゃったナリ。疲れてるナリよ」

みよ子「寝ちゃった・・・?コロちゃんそれって・・・」

コロ助「起きたらパパが呼んでくれるナリよ」

34 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:12:40.02 ID:5Npoh3i10
ブタゴリラ「俺ちょっと見てくる!おじさん、おばさーん!!」

とんがり「ぼ、僕も行くよ!!」

みよ子「キテレツ君!平気よね!?今行くから!」

コロ助「みんな待つナリよ!キテレツが寝るの邪魔しちゃダメナリー」

みよ子「コロちゃん・・・。し、静かに様子見てくるだけだから・・・ごめんね・・・」

コロ助「みんな大げさナリねぇ・・・」

35 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:13:04.97 ID:5Npoh3i10
次の日、キテレツの通夜が行われた。
みんなが泣いていた。コロ助も大きな声で泣いていた。
キテレツは何も悪いことしていないのに何故箱に閉じ込めるのかと。
みよ子が、ちょっとキテレツ君は遠いところに行かなければならなくなったと言ってなだめると、
自分も一緒について行くと言ってまた泣いた。
そしてみんなもまた泣いた。

それから10日後、木手家に合格通知が届いた。
コロ助はその合格通知をなくさないよう大事にしまった。
いつキテレツが帰って来てもいいように・・・。

36 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:13:56.56 ID:5Npoh3i10
【10年後】

ブタゴリラ「よお、コロ助!らっしゃい!おつかいか?」

コロ助「大根とレタスとトマトが欲しいナリ」

ブタゴリラ「まいど!・・・おばさんまだ具合悪いのか?」

コロ助「パパがずっと看病してるナリ・・・」

ブタゴリラ「そっか・・・。これ、リンゴおまけな!おばさんに食べてもらってくれ」

コロ助「ありがとうナリ。ねえ、ブタゴリラ・・・」

ブタゴリラ「ん?なんだ?」

コロ助「キテレツはいつ帰って来るナリ?・・・早く帰って来てママの具合が良くな
    る発明品を作ってもらいたいナリよ・・・」

37 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:14:50.65 ID:5Npoh3i10
ブタゴリラ「・・・お、俺にはちょっとわかんねぇや。そろそろ帰って来てもいいのにな・・・」

コロ助「そうナリよ・・・。わがはいキテレツが帰って来てくれないと寂しいナリ・・・」

ブタゴリラ「コロ助・・・寂しかったらうちに来いよ!俺がいつでも相手してやるって!」

客「すみませーん。きゅうりとにんじんもらえるかしら」

ブタゴリラ「あ、らっしゃい!今日はきゅうりいいのが入ってますよー」

コロ助「八百八さんは今日も大繁盛ナリ・・・。さ、早く帰らないとパパとママが
    待ってるなり・・・」

40 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:15:38.26 ID:5Npoh3i10
みよ子「あら、コロちゃん」

コロ助「あ、みよちゃん!学校の帰りナリか?」

みよ子「やだ、コロちゃんったら。私もう社会人よ。OLなんだから」

コロ助「そうだったナリね。わがはい間違えちゃったナリ」

みよ子「ふふ、とんがり君なんかアメリカにいるのよ。もう立派なエリートさんね」

コロ助「みんなすごいナリねぇ。そうだ、みよちゃん・・・」

みよ子「ごめんね、コロちゃん。私これからまた仕事なのよ」

コロ助「・・・いいナリ!別に用事もないナリよ!お仕事頑張るナリよ!!」

みよ子「ありがと!またね、コロちゃん!!」

42 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:16:03.81 ID:5Npoh3i10
コロ助「ただいまナリー」

パパ「ああ、おかえり。遅かったね」

コロ助「ごめんなさいナリ」

パパ「いや、いいんだよ」

コロ助「パパ、ママの具合どうなり?風邪治りそうナリか?」

パパ「ああ、コロ助。もういいから二階へ行って遊んでなさい」

コロ助「わかったナリ・・・」

43 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:16:22.83 ID:5Npoh3i10




コロ助「キテレツ・・・キテレツ・・・まだ帰って来ないナリか・・・」

コロ助「わがはい寂しいナリ。寂しいナリよ・・・」

コロ助「そうだ!航時機を使えばキテレツに会えるナリ!!何でわがはい気付かなかったナリかー。
    確か倉庫の鍵がキテレツの机の中に・・・あったナリ!!」





44 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:16:48.89 ID:5Npoh3i10
タッタタタタタ

ガラッ

コロ助「航時機・・・ほこりまみれだけど・・・ちゃんと動くナリか?」

コロ助「ん?何かあるナリ・・・」


航時機の中には30センチ位の正方形をした箱があった。
箱は何かの機械のようだったが表面には赤いボタンがあるだけだった。
コロ助は戸惑いながらもそのボタンを押してみた。

45 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:17:16.51 ID:5Npoh3i10
キテレツ『あー。テス、テス。よし、ちゃんと動いてるな』

コロ助「き、キテレツ!?」

キテレツ『これが僕の奇天烈大百科を使った最後の発明品です。高校受験前の晩にこんな事してて
     落ちちゃったら笑えないんだけど・・・。昨日気分転換に読んでた大百科で偶然見つけて、
     どうしても作っておきたかったんだ』

キテレツ『えー。もし今これを聴いている人がコロ助以外の人だったら、すみませんが
     コロ助に渡してやってもらえますか』

コロ助「キテレツ・・・キテレツの声ナリ・・・。わがはいここに居るナリよぉ・・・」

キテレツ『・・・コホン。コロ助。元気かい?』

コロ助「・・・・・・」

キテレツ『これをコロ助が聴いてるってことは僕はコロ助の傍にいないのかな。そうだったら
     コロ助、ごめんよ。』

46 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:18:05.05 ID:5Npoh3i10
キテレツ『コロ助、いい子にしてたかい?』

コロ助「してるナリ・・・。してるナリよ・・・」

キテレツ『みよちゃんは、とんがりは、ブタゴリラは・・・みんな優しくしてくれるかい?』

コロ助「みんな優しいナリよ。・・・でも、みんな忙しいナリ。わがはい邪魔したく
    ないナリ・・・」

キテレツ『辛くないかい?寂しくないかい?』

コロ助「みんながいるから辛くはないナリ。でも、キテレツに会いたいナリよ・・・」

キテレツ『もし今幸せだったらこの機械は捨ててしまうんだ。そして僕のことはもう忘れて、
     今一緒にいる人と楽しく暮らすんだよ』

コロ助「わがはいは・・・あの頃に戻りたいナリ・・・。みんなで一緒に遊んでた頃に戻りたいナリよ」

49 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:18:36.67 ID:5Npoh3i10
キテレツ『もし、もしもだけど・・・今の生活がどうしても辛いなら・・・。寂しくてしかたがないのなら、
     この箱の底に青いボタンがある。それを押してごらん。でもよーく考えるんだよ』

キテレツ『あっ、そろそろテープが切れちゃうな・・・。』

コロ助「キテレツ?まだ声が聴きたいナリ!待って、待ってほしいナリ!!」

キテレツ『最後に・・・コロ助。コロ助が僕の隣にいつもいてくれて、笑ったり、泣いたり、時々ケンカしたりして、
     すごく楽しかったよ。コロ助、ありがとう。ありがとう』

コロ助「キテレツ・・・わがはいも楽しかったナリ!・・う、うう・・・・」

コロ助「・・・・・・」

ポチッ




50 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:19:03.83 ID:5Npoh3i10
コロ助が青いボタンを押すと、機械は低い音を立てて動き出した。
そして淡く優しい光を放ち始めた。

コロ助「あ、あれ・・・?何だかフワフワしてきたナリ・・・」

コロ助「頭が・・・ぼーっとするナリよ・・・」

コロ助「あっ、キテレツ。キテレツがいるナリ・・・会いたかったナリ・・・」

コロ助「話したかった事が・・いっぱいあるナリ・・・。キテレツ高校合格してたナリよ。良かったナリ
    ね・・・。そうだ、勉三さんの田舎・・・田舎に行くって約束してたナリ・・・。みんなで一緒に・・・
    ふふ・・・楽しみナリ・・・。たくさん・・・たくさん・・・遊ぶ・・・ナリ・・・」



コロ助「キテ・・・レ・・・ツ・・・・・」




51 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 06:19:40.29 ID:5Npoh3i10
その日以来、コロ助を見た者はいなかった。
コロ助がいない事に気付いたパパは、辺りを探し回った。警察にも連絡した。
しかし倉庫に横たわるコロ助には気付けなかった。
しばらくするとママの容態が悪化し、入院することになった。そして、コロ助を探すことをやめた。
話を聞いたみよ子とブタゴリラもコロ助の失踪に驚き、悲しんだ。
どうすることもできないことに苛立ち、自分の無力を嘆いた。
みんなの間を時間だけがいたずらに過ぎていった。
そのうち誰もキテレツやコロ助の事を口にしなくなった。



そして今年もキテレツがいなくなった春が来た。
コロ助が動かなくなった春が来た。




















99 : ◆iTGqCOHumQ :06/02/07(火) 08:24:27.33 ID:5Npoh3i10
~エピローグ

誰も住まなくなったキテレツの家は売家となり、ある一家が購入した。
偶然にも一家の息子は、あの頃のキテレツと同じメガネをかけた発明好きの少年だった。
引越しの日。次々と運び込まれる家具や荷物。父親と母親は家具の配置を業者と話し合っている。
退屈した息子は古ぼけた倉庫の扉を開け、中に入った。
そこには埃をかぶった本とメガネ・・・。不思議な機械やガラクタが散らばっていた。
そして、その中には幸せそうな顔をして眠っている人形の姿があった・・・。


~完~

(from 2ch)
*** *** ***
涙。