就職という考えの古さ | Lin's Times

就職という考えの古さ

最近後輩から就職活動の相談を良く受ける。
これから、面接試験の日々を過ごす彼らを応援したい気持ちもあるが、今日は、そんな就職に関する面白いエントリーを見つけたので、いくつかの感銘を受けた箇所を紹介します↓


ポール・グレアムさん原題は「Hiring is Obsolete」で、原文は以下です。
http://www.paulgraham.com/paulgraham/hiring.html
日本語訳→
就職なんてもう古い

今、インターネット上の3大勢力はYahoo、Google、マイクロソフトだ。
その3社の起業時の年齢を平均すると、24歳だ。

大学院生がベンチャー企業を設立することは、だいぶ普通のことになった。
大学院生が起業できるなら、なんで大学生じゃダメなの?

技術の世界ではなんでもそうだけど、起業に必要なコストは劇的に減少した。
現在では起業に必要なコストはとても少ない。雑費として処理できるくらいだ。

ウェブ・ベースの起業に必要な主なコストは、メシ代とレンタル代だ。
つまり起業のコストは、怠けているときと大差ないってことだ。

ラーメンをすすって生活する覚悟があれば、たぶん100万円程度の資金で起業できるだろう。
起業にコストをかけずに済ませれば、出資者の顔色をうかがわなくて済む。

だから今は、かつてないほど多くの人々が起業可能だ。

最も面白い集団は、20代前半の連中だ。
起業家には、何はなくても知性とエネルギーが必要だからだ。

起業に必要なコストが引き下げられたことによって、いちばん見込みが出てきたのは、経験はなくても、それ以外は、投資家が望むすべてを持っている連中だ。




この文章を、あなたのご両親と同じ言葉で締めくくりたい。
起業のために、大学を中退しちゃいけないよ。慌てる必要はないんだ。
卒業後だって、起業する時間はたっぷりあるさ。

本当のところ、卒業後の数年間は既存の企業で働いて、会社について学んだほうがいいのかもしれない。
でも19歳のビル・ゲイツに対して、「卒業するまで待て」と言うなんて想像もできない。
「失せろ!」と言われてたのが関の山だね。

私はビル・ゲイツに、「君は自分の将来をダメにしかけているよ」なんて言えていただろうか?
「ハーバード大学で授業を受けるほうが、マイコン革命のど真ん中で働くよりも、もっと勉強になるよ」なんて、言えていただろうか? いや、たぶん言えなかっただろう。

起業する前に数年間、どこかの企業で働けば、そりゃ何か学ぶことがあるかもしれないが、同じ時間で自分の会社を始めた方が、もっとたくさん学ぶことができる。
19歳のビル・ゲイツに「他人のために働け」ってアドバイスしてたら、さらに冷たくあしらわれただろうね。

でも私は、大学卒業後の2年間はどこかの会社で働き、その後、起業するようにアドバイスする。
どうして23歳まで待たなきゃいけないの? 4年間も? いままでの人生の20%以上じゃない。

アルテア用のBasicインタプリタを書いてお金を儲けようってんだったら、4年も待っていたらたしかに手遅れだ。
Apple IIは2年後に発売されたからね。

もしビル・ゲイツが、私のアドバイスに従って大学を卒業し、どこかの会社で働いていたら、アップルで働くハメになっていたかも知れない。まあ私たちにとっちゃその方が良かったのかも知れないけど、ビル・ゲイツにとっては良くなかった。

親切にも「大学は卒業しなさい。そして卒業後の数年はベンチャー起業のために働きなさい」という、素敵なアドバイスを言ったところで、しょせんは老人の繰り言で、若者が聞いてくれると思っちゃいないさ。
でも後になって「私が前もって注意してくれなかった」なんて言いださないでくれよ。

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非常に感慨深い翻訳でした。是非、全文を読んで欲しいです。
僕は何の因果か分からないけど、編集者になりますが、ユーザーや消費者が商品をどのような目で見ているか、ということに対してはベンチャーのように敏感でありたいと思います。
はい。