坂村健は語る「なぜ日本にGooglが生まれないのか?」 | Lin's Times

坂村健は語る「なぜ日本にGooglが生まれないのか?」

なぜ日本にGoogleが生まれないか? 東大の坂村教授が指摘する日本企業に欠如したもの

東京大学の坂村健(さかむら けん)教授は、“TRONプロジェクト”の提唱者であり、現在では無線ICタグを利用して“現実空間の認識”を行なう“ユビキタスコンピューティング”を積極的に推進している。同氏が所属する東京大学大学院の情報学環には、来年から“総合分析情報学コース”が新設される。


[坂村] そうですね。日本の社会の特徴として“オペレーション”の部分はうまいんだけど、“マネージメント”の部分が弱いというのを感じていました。つまり、1回決まってしまったプロセスをきっちりと運用していいモノを作っていくのは得意だけれど、“技術戦略”の部分、つまり、自分たちが持っているテクノロジーをどう有効利用して戦っていくかとか、そもそも自分たちがどういう力を持っているのかを分析したうえで、具体的なアクションを起すことには慣れていないんですね。だから、日本ではGoogleみたいな会社が生まれてこない。



[遠藤] グローバル企業の定義は、いろいろあると思いますが、あるくくりで考えた場合、全世界の30%ぐらいがアメリカの企業だそうです。日本の企業は景気の低迷などで減ったけど、それでも15~20%ぐらいある。3番手はドイツですが、相当な開きがあります。つまり、グローバル企業と呼べる企業を輩出してる国は、現状ではアメリカと日本ぐらいしかない。なのに、戦う前からアジアの元気な企業に負けてるとか、根性のないことを言ってる。中国とか台湾で、現地の人の話を聞くと、やっぱりソニーや松下は凄いし、もっと純技術的で小規模な会社でもその評価は非常に高い。日本国内では、もうアジアには勝てないとか、5年後には逆転されるとか言ってるのにですよ。

(from アスキーニュース)
*** *** ***
面白い発言をいくつかピックアップ。
昨年、うちの大学へ講演に来てくれた坂村教授。
僕が三年の頃に研究した「ICタグ」と生活を結びつける研究の第一線で活躍する日本特有の有名教授だ。

彼の講演は刺激的な発言が多く、自身に満ちていた。そして、アメリカ批判もすごかったw

日本がオペーレーションが上手くて、マネージメントに弱いってのは何となく肌で分かる。
それを自分の世代でどう変えて行くかだなー。

弱い所を認識したなら、変革あるのみでしょ!