geekが集まる現場、集まらない現場 | Lin's Times

geekが集まる現場、集まらない現場

社会に存在する能力と、社会に必要とされる能力は不均等になるって話かね。こりゃ。


本当に技術が必要とされる現場にgeekがいない

先日は東証のシステムがポトッと落ちて、落としたの誰だーっ! 状態となり、先生、富士通くんがやってしまいました! という話になったのは記憶に新しい。また富士通か。いやしかし、富士通の現場やそこの下請けの悲惨な事情も一部で報道されることになり、なんとも物悲しい一幕が演じられた。


 または、昨今のソニーPSPのバージョン移動問題なんかもある。もうエミュ動き放題であり、ソフト買わなくてもいいじゃんファミコンのマッピーかゼビウスやってれば、とかいう勢いでさえある。一応最先端であるはずの携帯用ゲーム機ではある。が、最後の最後までライブラリがごちゃごちゃした状態のままリリースすることになったのは、ソフト開発会社だけでなくOSの仕様をきちんと取りまとめきることのできなかったソニーのソフトウェア技術者、マネージャの問題である。

(中略)

富士通は堅実なシステムの構築に失敗し、ソニーは一般向けデジタルガジェットの製品化で失敗し、医療ソフト屋は競争のないなかでクオリティの低いソフトを納品して収益を上げている。産業全体で見た場合、こういったところに本当の意味で高い技術志向を持った職人的技術者が存在しないとおかしい。というか、ソフト立国とかU-Japanとか言ってる場合じゃあない。我が国のソフトウェア関連は他国に比べて生産性が低いとか言われているようだが、ある意味で当然なんじゃないかと思った。

(from 切り込み隊長BLOG)

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(参考)
アルファギーク
【alpha geek】
「産業を変化させる力を持つ新しい技術に早いうちに飛びつき、ああでもないこうでもないといじくっているうちに、技術が進むべき方向性を示し始める、先鋭的で飽きっぽいエンジニア」(Tim O'Reillyの定義による)。


こりゃ、確かに!って思ったエントリーだからメモメモ。