戦争広告代理店 | Lin's Times

戦争広告代理店

戦争広告代理店という本を読んだ。

講談社ノンフィクション賞・新潮ドキュメント賞を受賞した作品。

ボスニア紛争とアメリカのPR会社の関わりについての実際の話。

クライアント(ボスニア)のために「セルビア=悪玉」のイメージ作りを進めるPR会社。
日本にはあまり見られない(市場が無い?)ビジネスだ。


戦争を完全に善悪に分けて考えるのは不思議。
復讐や治安の安定などの、いあゆる正論の名の下に人を殺すのは正義なのだろうか。
そしてそこにある正義は何が基準で正義と認められたのだろうか。

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人々の血が流される戦いが「実」の戦いとすれば、ここで描かれる戦いは「虚」の戦いである。「情報の国際化」という巨大なうねりの中で「PR」=「虚」の影響力は拡大する一方であり、その果実を得ることができる勝者と、多くを失うことになる敗者が毎日生み出されている。今、この瞬間も、国際紛争はもちろん、各国の政治の舞台で、あるいはビジネスの戦場で、その勝敗を左右する「陰の仕掛け人たち」が暗躍しているのだ。——序章「勝利の果実」より
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僕らが見ている情報がどれだけ作られていて、操られているかを知った。

インターネットが普及し、リテラシー能力の必要が声高に叫ばれて久しいが、「リアル」と「仮想」の違いが曖昧になっているのでは。

世論と、時代の空気が作られる瞬間を見つめられる作品だ。
高木 徹
ドキュメント 戦争広告代理店