I want You
まっすぐにこちらを指さして「君が欲しい」と訴えかける志願兵募集のポスターは、第一次世界大戦中、世界各国で同様のデザインが用いられたが、アメリカでジェームズ・モンゴメリー・フラッグが描いたこの広告が「二十世紀で最も有名なリクルートポスター」となった。
フラッグは、このデザインを無償で提供したが、モデルのアンクル・サム(アメリカ国家を擬人化したキャラクター)は、彼自身の自画像であったという。
このイメージは第二次世界大戦でも使用されたほか、様々なメディアで、引用、亜流、パロディが生み出された。
求人広告の大古典。
イエスがマタイに会ったとき、ただ一言
「Follow Me (私についてきなさい)」
と言ったそうだが、全ての偉大なものはシンプルだ。
思えばどんな広告も、消費者や株主や支持者に
「あなたが欲しい」と訴え、「私についてきて」
と誘いかけているのだ。
コピーもシンプルなら、絵もシンプル。
これ以上ストレートで強いビジュアルはなかなか思いつかない。
アンクル・サムはこっちを指さすことで、
「You」は複数のYouでなく単数のYouに、このポスターを見る人一人ひとりのYou(私)なったのだろう。
自分も「あなたのような人が欲しい」と言われるような人間になりたいものだ(切実)