シャネルNo.5
パリに開いた小さな洋装店からスタートし、革新的なモードを打ち出していたココ・シャネルがオートクチュールとしては世界初の香水「シャネルNo.5」を売り出したのは、1921年。香りの魔術師と言われた、調香師エルネスト・ホーと組み、三年がかりで聴講された10種類、1番から5番、20番から24番の中から、シャネル自身が選んだのは、バラ、ジャスミン、白檀などの80種類もの原料を調合した複雑なものだった。
そして、、香水と言えばデコラティブな瓶と決まっていた時流に反して、一見、薬瓶のようなシンプルを極めたボトルデザイン。
その後、ボトルはほぼ10年ごとにリニューアルされているが、24年からの多角形の蓋は、パリのヴァンドーム広場おモチーフにしたものである。
その他では、アンディ・ウォーホルが描いたパッケージ(たしか97年)が記憶に残る。
「寝る時は何を着て?」の質問に
「シャネルNo.5よ」とマリリンモンローは答えたとか。
ブランド広告の神髄は神話作りにあるのだ。
ちなみに、広告表現において、商品だけをドンと見せるバックショットの手法を使ったのも「シャネルNo.5」だった。
世界でもっとも名高いこの香りは、今も世界で30秒に1本のペースで売れ続けていると言う。