まず「在」の例文を見よう。
1)他在东京。
2) 他在打电话。
3) 他在办公室里打电话。
4) 我在去年买了一台电脑。
5) 请把这三个字写在黑板上。
6) 他在黑板上写了三个字。
7) 我住在东京。
一般的なのは品詞からの説明である。
1)の「在」は動詞。
2)の「在」は副詞。
3)の「在」は前置詞(介詞)、副詞。
これらの説明は皆さんがすでに知っていると思うので、ここで少し違うアプローチをしたい。
それ以前に、次の原理を知ってもらいたい。
原理:
1、多くの表現は例え。もっとも基本的なのは空間にかんする表現。
2、時間順で話そうとする。
3、補語の間に仲が悪い。そのため、動詞の前後に配置する。
4、3の原理は、2の原理より強い。つまり、配置するために、時間順を無視することがある。
では、説明に入る。
1)の「在」は、東京という空間の中にいることを表す。
4)の「在」は、去年という時間の中にいることを表す。
(「以前」「以後」のように、時間は空間の例えである)
2)電話中というのは、ある行動の中にいる。
たとえば、他在用铅笔写字。(彼は、「鉛筆で字を書く」という状態の中にいる)
つまり、在の意味は一つしかなかった。
また、時間順で考えてみよう。
在东京工作。在房间里看书。
東京にいる。そして仕事をする。部屋の中にいる。そして読書する。
写在黑板上。放在桌子上。掉在水里。
書く、置く、落ちるという動作があり、その終着点は、黒板、テーブル、水の中である。
つまり、時間順で考えれば、「在~+動詞」「動詞+在~」の違いもわかる。
問題は、同じ終着点を言うとき、到を使うこともできる。
写到黑板上。放到桌子上。掉到水里。
在と到は、どう違うか。
漢字を見ればわかるが、「到」は終着点につくだけで、「在」は、さらにそこにいる・あるという意味もある。
そこで、7)我住在东京。のような「存在」を表す文が生まれる。
(じつは、我想住到横滨去。(横浜に引越ししたい)という文もある)
まとめると、動詞の後の「在~」とは、「終着点」さらに「そこに存在する」を表す。
動詞の前と後で移動される。
では、なぜ5)と6)のように、同じく「黒板に字を書く」なのに、「在~」の場所が違うの?
その理由は、補語との関係にある。
写了三个字。写在黑板上。
この両方言いたいときに、動詞の両側に置かなければならない。
そうすると、二つの言い方がある。
把这三个字 写 在黑板上。
在黑板上 写 三个字。
よく見ると、上の文に、这がある。そう、特定な言葉だから、動詞の前に。
下の文にある「三个字」は不特定な言葉である。
「時間順」(写在黑板上)よりも「補語は仲が悪い」の原理が強いとは、こういうことだ。
そして配置する場合、
「特定は動詞の前、不特定は動詞の後」という原理が背後にある。
(余談だが、
拙著『シンプル公式で中国語の語順を制す』の中で、品詞を使わずに「在」を説明してみた。
また、その中で補語たちの不仲について説明し、真ん中にある動詞を「女王」に例えた。)
いかがでしょうか。
中国語の語順は、いくつかの原理に基づいた計算の結果である、と思いませんか。
1)他在东京。
2) 他在打电话。
3) 他在办公室里打电话。
4) 我在去年买了一台电脑。
5) 请把这三个字写在黑板上。
6) 他在黑板上写了三个字。
7) 我住在东京。
一般的なのは品詞からの説明である。
1)の「在」は動詞。
2)の「在」は副詞。
3)の「在」は前置詞(介詞)、副詞。
これらの説明は皆さんがすでに知っていると思うので、ここで少し違うアプローチをしたい。
それ以前に、次の原理を知ってもらいたい。
原理:
1、多くの表現は例え。もっとも基本的なのは空間にかんする表現。
2、時間順で話そうとする。
3、補語の間に仲が悪い。そのため、動詞の前後に配置する。
4、3の原理は、2の原理より強い。つまり、配置するために、時間順を無視することがある。
では、説明に入る。
1)の「在」は、東京という空間の中にいることを表す。
4)の「在」は、去年という時間の中にいることを表す。
(「以前」「以後」のように、時間は空間の例えである)
2)電話中というのは、ある行動の中にいる。
たとえば、他在用铅笔写字。(彼は、「鉛筆で字を書く」という状態の中にいる)
つまり、在の意味は一つしかなかった。
また、時間順で考えてみよう。
在东京工作。在房间里看书。
東京にいる。そして仕事をする。部屋の中にいる。そして読書する。
写在黑板上。放在桌子上。掉在水里。
書く、置く、落ちるという動作があり、その終着点は、黒板、テーブル、水の中である。
つまり、時間順で考えれば、「在~+動詞」「動詞+在~」の違いもわかる。
問題は、同じ終着点を言うとき、到を使うこともできる。
写到黑板上。放到桌子上。掉到水里。
在と到は、どう違うか。
漢字を見ればわかるが、「到」は終着点につくだけで、「在」は、さらにそこにいる・あるという意味もある。
そこで、7)我住在东京。のような「存在」を表す文が生まれる。
(じつは、我想住到横滨去。(横浜に引越ししたい)という文もある)
まとめると、動詞の後の「在~」とは、「終着点」さらに「そこに存在する」を表す。
動詞の前と後で移動される。
では、なぜ5)と6)のように、同じく「黒板に字を書く」なのに、「在~」の場所が違うの?
その理由は、補語との関係にある。
写了三个字。写在黑板上。
この両方言いたいときに、動詞の両側に置かなければならない。
そうすると、二つの言い方がある。
把这三个字 写 在黑板上。
在黑板上 写 三个字。
よく見ると、上の文に、这がある。そう、特定な言葉だから、動詞の前に。
下の文にある「三个字」は不特定な言葉である。
「時間順」(写在黑板上)よりも「補語は仲が悪い」の原理が強いとは、こういうことだ。
そして配置する場合、
「特定は動詞の前、不特定は動詞の後」という原理が背後にある。
(余談だが、
拙著『シンプル公式で中国語の語順を制す』の中で、品詞を使わずに「在」を説明してみた。
また、その中で補語たちの不仲について説明し、真ん中にある動詞を「女王」に例えた。)
いかがでしょうか。
中国語の語順は、いくつかの原理に基づいた計算の結果である、と思いませんか。