昨日、「到底」のポイントは「いくつかの選択肢から選ぶ」、「终于」のポイントは「苦労した、渇望していた」と書いた。ついでに副詞を学ぶ方法も書いてみよう。

副詞は、言葉の背後にある思考様式を表している。言語によって考え方が違うので、訳語は一対一関係となれない。そのため、考え方を座標で表してみよう。

(選ぶ)
 ↑
 | いったい
 | なんといっても
 | さすが
 | 
 | ついに
 | ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― → (時間) 
 | 到底   结果   最后  终于 才 好不容易 总算

以上のように、「到底」のポイントは「選ぶ」。それを「時間」という軸に使うとき、「ついに」と訳される。

時間という軸を考えれば、次のように表現はさまざまだ。
 
【日本語】 ついに とうとう やっと ようやく なんとか・・・
【中国語】 到底   结果   最后  终于 才 好不容易 总算

以上の表現は、当然、一対一関係ではない。
単語を並べると、多くの学生はすぐに「どう違うの?」と聞く。本当は「多く覚える」ー「使ってみる」ー「違いに注目する」という順番がよいと思う。

では、ニュアンスの違いを説明しよう。

単語     注目点

结果   【制限が少ない】 
最后   【制限が少ない】
终于   【苦労した、渇望してた】
到底   【選ぶ】
才    【時間的に遅い】
好不容易 【苦労した】
总算   【できたうちに入る】

すこし難しく言うと、
1・言葉は、他の言葉と比較して存在する記号だ。
2・他の言葉と比較しないと、意味はわからない。  
3・共通性がないと比較できない。その共通性は軸となる。