さて日野皓正クインテットをきっかけにジャズを聴き始めた頃、
1970年だったでしょうか、ラジオのニッポン放送で「ナベサダとジャズ」という公開収録番組がありました。
公開収録への応募ハガキを出すと毎回ほぼ OKだったので、生演奏を聞きに行ったものです。
場所は、建て替え前の文京公会堂がほとんどでしたが、ある収録の日、公会堂の横に並んで開場を待っていると、地下鉄丸ノ内線の後楽園駅のホームに着いた電車の中からベースを担いで降りる人影が見えたのです。
当時の後楽園駅は、今のように車両が駅ビルの中に入っていくようにはなっておらず、屋根はあっても吹きさらしのような駅舎でしたので、ホームの上に出現したあの大きなウッドベースが目に入ったのです。
やがて公会堂の通用門のところへやってきたのはをベースを担いだゲーリー ・ピーコックでした。当時彼は日本に住んで演奏活動をしていたのです。
何しろ今から60年ぐらい前の話ですから、ナベサダさんも30代。収録は毎回ノリにノってました。
ステージの上の演奏は楽しいものです。
私自身も その後、文京公会堂のステージで下手な演奏をしたことがありますが、
ステージの上から見ると、照明が落ちている客席は、黒い海のように見えるんです。しかし、その黒の中にこちらの音楽に合わせて、うねりというか波のような動きが見えるんです。あれが面白かったですね。
さて、そうこうするうちに外国のジャズも聴き始め、当然のことながら、
マイルス・デビス、ジョン・コルトレーン、フィル・ウッズ、マッコイ・タイナー、エリック・ドルフィー、カウント・ベイシー、サドメルなど段々レコードや
CD が増えていきます。
御茶ノ水のディスクユニオンには本当にお世話になりました。



