「理想の出産」
※一部ネタバレ含みます
これも、まさに「妊娠に関連した映画だな」と思って手に取った作品です。
キャッチコピーが・・・
「結婚、妊娠、出産、育児、女性にとってほんとうに幸せなことなの?」
これは・・・正直見るか迷いました
妊娠だって、大変だとは聞いてましたが、
つわりもそうとう私にとってつらいものでした
おそらく「妊娠」の中での最難関のつらいイベントだと思っています
これについてのみ言えば、「妊娠」はすべてが幸せなものではないと断言できます
なのに、そのあとの「出産」「育児」までいれて、
「幸せなことなの?」
こんな問いかけの映画・・・
不安でしかありません
どんだけ不安なシーン、不幸なシーンがあるの?!と不安が広がります・・・
まず感想としては、
・出産について、その後について夫婦の関係を深く考えるきっかけになった
・幸せでしょ~最高潮でしょ~と言われ続ける妊婦生活への疑問に現実を見せてくれて納得させてくれる
そんな感じでした。
ある夫婦が妊娠するところから始まります
なれそめの回顧シーンはそれはそれは素敵なものでした
映画的で、おしゃれで、ウィットに富んでいて・・・
うわ~こんな恋愛してみたい・・・とうっとりするような・・・
これ、フランス映画のようなんです
なのでセリフもおしゃれに聞こえてすごく独特の雰囲気を醸し出す映画です
見終わって思うと、このシーンはその後の壮絶さとの対比なんだと思います
映画全体については、
少し露出が過ぎるんじゃないの??というのは気にかかりましたが・・・、笑。下品なものではありません
あとこのへんで、「いつ結婚したのかな??」と疑問が出ましたが、
フランスと言えば・・・事実婚というイメージも。
もしかしたら2人は入籍していないのかもしれません
けどあまりストーリーには関係ありませんでした
そんな感じに出会った2人は、順調に妊娠生活を送ります。
今の私たち夫婦と特に変わらないように思います
健診で一緒にエコーを見たり、
胎動が感じられたとき2人で喜びあったり、
けどつわりがピークのときには大変そうだったし、
この夫婦はどちらもたばこ、お酒が大好きだったみたいなんですが、
それが奥さんだけできなくなったことで少し疎外感を感じ始めているような気はしていました
また、お姑さんがやや干渉気味で、あまり関係がうまくいってないようです
さらに実母も「妊娠は早すぎる」と言っちゃうような感じでこちらもあまり上手くいっていないようです
しかも奥さん・・・大学院生なんです
論文を妊娠中に書き上げれば助教授になれるという大変な時期の妊娠だったようで・・・
どんどんストレスのたまる奥さん・・・
ただただお菓子を食べる・・・
パチンコ行っちゃう・・・(あるんだ??と思いましたが)
母親教室みたいなのをカフェでさぼる・・・
おお~・・・
なんか妙にリアルというか、恋愛のシーンと比べてつらいというか現実感満載シーンも多いな・・・と感じ始めます
そして迎える出産
これは立ち会い出産で感動的でした
もれなく泣いちゃう感じです
現実感も結構混ざってきましたが・・・
その後・・・
母乳育児にこだわったり、
実家やお姑さんに頼らない分、めちゃくちゃ頑張る奥さん・・・
生後一ヶ月になるも、旦那さんとの性生活どころではありません
最初は不満な奥さんも、
「母乳クラブ」なる意識の高い集まりに入ることで変わっていきます
赤ちゃん完全優先主義!!
完璧な母親になろうとします
その分、
旦那さんとの時間もない
自分にそうとうひどい負担がかかる
そうこうしているうちに・・・
とうとうキレ始めます
旦那さんが遊びに行こうものなら文句の嵐!!
口を開けば愚痴!!
見かねた旦那さんがお姑さんや実母を呼ぶも逆効果
「母乳以外飲ませないで!!!!!!」
・・・すごい剣幕・・・
そして喧嘩の末・・・
奥さん出て行っちゃいます
えええーーー?!
って思っちゃうんですが、最終的に実母に頼り、赤ちゃんを置いて実家に帰る事に・・・
なんでつれてかないのと思いますが、
なんと旦那さん
「渡さない」
と・・・
お前、今まで身を粉にしてお世話してたの誰だと思ってるんですか?!
ってテレビに向かって言いたくなりましたが、
もうそんな反論する元気も奥さんにはなく・・・
しばらく離ればなれ・・・
けどその長い時間の中で、2人の心も変わり始めます
やっぱり赤ちゃんが恋しい奥さん
旦那さんが恋しい奥さん
赤ちゃんのお世話が大変と知る旦那さん
奥さんが恋しい旦那さん・・・
そしてしばらくたって2人は再会し・・・
(といっても1週間もなかったんだと思います)
会った瞬間から和解の空気が・・・
あぁ良かった・・・
心から安堵しました
和解する話し合いが始まったところで優しい音楽に包まれてエンディングです
ふぅ~~~~~・・・
出産前に見るにはつらかったかも・・・、笑
というのが感想です・・・、笑
だって、今の私の状態までは円満だったんですから、笑
産まれてからのごたごたで夫婦仲に亀裂が入ったりするものかしら?!と!!
■私なりの考察
私が見てて思ったのは、
・奥さんがたばこ、お酒をやめることにストレスを感じていた
・旦那さんは意外と遊び回っていた
・夫婦ともに性欲はあるのにセックスレスになっていた
・お姑さんや実母など周りに一切頼っていない
・母乳や抱っこ紐など完璧主義に走りすぎた
このへんにかなり大きな原因があるのではないかと・・・
なので・・・
私はセックスレスと完璧主義には気をつけようと改めて思いました
他は大丈夫そうです
今のうちから夫は、産まれてもしようね、と話してきます
そういうのって、恥ずかしいし、
今は赤ちゃんより重要なものなんてないってなんとなく深く考えずに思っちゃいますが、
おそらくとても重要なことなんだなって思います
なので夫にはそうだね、と言ってますし、出来る限りの努力をしようと思っています
夫からは、
LIMONAは完璧にやろうとして鬱になりそうな気がするから、適当でいいんだよ
とつわりが始まって、少し気分が落ち込み始めた頃にも言われていました
そのときは「うん」と言って優しいなーくらいで深くは考えてませんでしたが、
こういう風に、ラブラブから始まって穏やかな妊娠生活を送っていた夫婦でも危機に直面するのを見ると、
案外軽視できない問題だなって思います。
そして夫は意外と
私を見てるんだな
先を見てるんだな
妊娠・出産を、夫なりに解釈してこれから夫婦に訪れるであろう危機を回避しようと考えてくれているんだなと・・・
なんか感心しました。
というとなんか上から目線ですが・・・、笑
結婚するときもそうでした
「子どもできなくても離婚しないか、そのへんどう思っているのか」
妊活中もそうでした
「子どもできない間も、深く考えないでいよう、2人も楽しもう」
子どものこと以外にも、その他も色々・・・
私の性格をわかってるのもあるし、
世の中の夫婦の危機に敏感なのもあるのかもしれませんが、
事あるごとにリスク管理というとおおげさですが、色々と意見を出します
普段は適当なのに、
なんだか細かいなー神経質なのかなーくらいに考えていた楽観的な私ですが、
なんか守られてるのかなって今更ながら思いました
すみません、夫がすごいと言いたい訳ではありません
夫婦は、
「わかってもらえてるはず」
「こう思ってるはず」
「大丈夫、たぶんなんとかなる」
と思ってるといつかずれ始めるんだろうということです。
それを防ぐために、人生を一緒にずっと歩んでいくために、
2人で2人のことを都度話し合っていくことは本当に大切なことなんだなということが言いたいです
この映画の夫婦も、最後のあの話し合いで、
色んなことがわかるのでしょう
そして今後は本当に上手くやっていけると思います
そうです、よく
「愛してるだけではダメだ」
なんて言いますが、それは本当だと思います
愛してるがゆえに誤解も生まれやすいし、つっぱしりがちなんです
愛してるからこそ、相手を思うからこそ・・・
「なんでこんなことするの?!」ってずれにつながっていくんだと思うんです
愛していて、相手をよく知っていると自信があるからこそ、
もっと相手を知り、相手に知ってもらう
そんな時間をずっと持ち続けていくことが大切なんだなと思いました
なんか壮大な話になりましたが・・・
映画もなんか壮大だったので良しとします。
(奥さんも哲学専門でしたし、笑)
「結婚、妊娠、出産、育児、女性にとってほんとうに幸せなことなの?」
「幸せなことだ」と私なりに答えが出ました
すごくいい映画だと思います