大理石とシャンデリアのヤマトホテル 満鉄の旅 | 日経新聞の攻め方教えます

大理石とシャンデリアのヤマトホテル 満鉄の旅

大連のヤマトホテルにて



 中国の東北地方へ旅行した経験を書いています。
旧満鉄が経営していた、大連のヤマトホテルに宿を取り、ホテル内をブラブラして、お茶でも飲むか、と「喫茶・スナック」の看板がある店に入りました。


すると、驚いたことに、ここにも玄関ホールと同じく、大理石の天井と壁があり、大きなシャンデリアが飾ってありました。広さは、7-80平米くらいでしょうか。


L字型のカウンターがあり、内側にコーヒーサイフォンや洋酒、グラスが並び、あとは数人ずつが座れるボックス席が3つ、小さなステージもあります。


見るからに、日本の都市郊外や地方都市にある、小さな喫茶&スナックのようですが、やはりよく見ると、大理石とシャンデリアが・・・あまりのギャップの大きさに、クラクラしてきました(笑)



喫茶店からスナックへ変身



気を取り直して、窓際のボックス席に座り、コーヒーを頼みます。中国は他のアジアの国と同じく「お茶の国」ですが、ちゃんとまともなドリップコーヒーが出てきました。(ちなみにインドでは、今でも一流ホテルでさえ、ネスカフェが堂々とでてきます)


ホテルは人民広場という円形の大きな広場の一角にあり、回りにもかつての日本が建設した石造りの立派な建物が並んでいます。


夕暮れにたたずむ街並みを見て、ひととき旅情に浸っていました。。。すると、なにやら店内があわただしくなってきました。


3人ほどの女性スタッフがいたのですが、後片付けをして、帰り支度の様子。店じまいなのかな?と思っていると、今度は、少し派手な服を着た女性たちがバラバラと入ってきました。


「どうしたのか?」と聞くと、「今からスナックタイムになる」とのこと。日本の喫茶&スナックの場合、単に店の照明やメニューが時間帯で変わるだけですが、ここは、経営者そのものが入れ替わるのでした。したがって、雇っているスタッフもすべて交代します。


あれよあれよと、一気に若い女性が10人以上も店内にあふれました。



ノーメイクの元日系OLママ



そういうつもりはなかったので、帰ろうとすると、1人の女性が、「そのままいても構わないよ」と滑らかな日本語でいうので、また腰を落ち着けてしまいました。


30歳前後で、ノーメイク。他に比べてやけに地味だな、と思っていたら、なんとこの人が店のオーナー兼ママさんでした。


昨年まで大連の日系企業にOLとして勤務していたが、縁あってこの店の権利を買い取り、水商売の経験ゼロのまま、ママになったのだとか。


「面白いなあ」、と思ったのが、運のつき。
この日から3日間、彼女とずっと過ごす羽目に陥ります。
(ベッドは別。念のため。笑)